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レジリエンスとねじれの心理

体験の「ひらけ」とストーリーライン・アセスメント

著:村田 進

紙版

内容紹介

多様性の時代に向けては、二項対比を脱却して、統合的かつ個人の価値が尊重される世界観が待たれています。そこで本書では、旧来の「表か? 裏か?」の“反面”社会を超えて、メビウスの輪のような《ねじれ》の創造性を活用する道を探ります。――そのカギとして、不意に訪れる「人間関係の危機」からの回復のため、ストーリーライン・アセスメント(物語の筋と見立てる視点)が紹介されます。臨床心理学/フォーカシング/陰陽五行の世界観などが補いあって“レジリエンス=可塑性”に満ちた未来を目指す「こころの世界論」。

目次

序――ストーリーライン・アセスメントについて
プロローグ――私の“交差”体験


第1部 ねじれ回復のプロセス

第1章 ねじれと危機対応――ケースにおける創作体験
第2章 非交差、あるいは行き場のなさ
第3章 ワイルドの生涯と創作
第4章 創作と体験過程――プロセスモデルから
第5章 レジリエンスの心理機構



第2部 危機とアセスメント

第1章 学校臨床――危機予防のために
第2章 追体験法をめぐって


第3部 五芒星物語

第1章 物語の創作体験法
第2章 相生-相克物語の誕生
第3章 ある少女の創作体験
第4章 五芒星物語の臨床への応用

エピローグ

著者略歴

著:村田 進
村田 進(むらた・すすむ)

1947年、石川県金沢市生まれ。
金沢大学法文学部哲史文学科卒、同英米文学専攻科修了。
武庫川女子大学大学院臨床教育学研究科修士、博士課程修了。
専攻:英米文学・臨床教育学。博士(臨床教育学)。
学校心理士、ガイダンスカウンセラー。

人間関係研究会スタッフ/公益社団法人金沢こころの電話相談役/公益社団法人金沢こころの電話会長/石川県立金沢西高等学校カウンセラー/石川県立金沢伏見高等学校カウンセラー/NPO法人摂食障害支援あかりプロジェクト顧問/人間中心の教育研究会代表/元金沢大学人間社会学域学校教育学類非常勤講師/石川県公立高校教諭、県教育センター指導主事(英語・教育相談)、星稜高校専任カウンセラーを歴任。

人間関係研究会主催エンカウンター・グルーム(ワークショップ)のうち「エンカウンター・グループ体験と人間中心の教育研修会」(通称: 有馬研修会)、「人間中心の教育セミナー」のスタッフの一員として、「金沢エンカウンター・グループ」代…

ISBN:9784909862280
出版社:木立の文庫
判型:A5
ページ数:288ページ
価格:3600円(本体)
発行年月日:2023年04月
発売日:2023年05月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MKM