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精神分析の再発見

考えることと夢見ること 学ぶことと忘れること

著:T.H. オグデン
監:藤山 直樹
他訳:清野 百合

紙版

内容紹介

フロイトによって「無意識」が発見された19世紀末。諸派が理論・技法面で「精神分析」を発見していった20世紀。そして21世紀、「精神分析的なスタンス」そのものを再発見する本書が生まれます。――心理療法の学び方の根本を、1.クライエントとのあいだで、2.スーパーヴィジョンのなかで、3.読み書きするなかで、という三つの角度から見つめ直し、誰しもに開かれた「精神分析的な生き方」を唱えます。――著者は世界的に注目される分析家で、長く待たれた名著日本語版が、十年にわたる精訳の末に成書刊行となります。

目次

第一章 精神分析を再発見するということ 
第二章 夢見ることとしての語らいについて 
第三章 精神分析的スーパーヴィジョンについて 
第四章 精神分析を教えることについて
第五章 分析スタイルの諸要素―ビオンの臨床セミナー 
第六章 ビオンの心的機能に関する四原則 
第七章 ローワルドを読む―エディプスを着想し直す 
第八章 ハロルド・サールズを読む 

著者略歴

著:T.H. オグデン
1946年生まれ、マサチューセッツ州アマースト大学卒業、イエール大学にて医学博士号。精神分析家。国際精神分析協会会員、精神病高等研究センター所長。2004年、国際精神分析雑誌International Journal of Psychoanalysisにおいて論文賞を受賞して以来、精神分析関連の受賞多数。

論文・著書多数。
『「あいだ」の空間: 精神分析の第三主体』〔新評論,1996年〕、『こころのマトリックス: 対象関係論との対話』〔岩崎学術出版社,1996年〕、『もの想いと解釈―人間的な何かを感じとること』〔岩崎学術出版社,2006年〕など、20ヵ国語以上で出版されている。
監:藤山 直樹
1953年、福岡県生まれ。山口県で育つ。東京大学医学部卒業。

日本女子大学人間社会学部教授、上智大学総合人間科学部心理学科教授を経て、上智大学名誉教授。個人開業。国際精神分析学会正会員・認定精神分析家、日本精神分析協会正会
員・訓練分析家、日本精神分析協会運営委員、日本精神分析学会運営委員、小寺記念精神分析研究財団理事長。

著書に
『精神分析という営み―生きた空間をもとめて』
『集中講義・精神分析 上/下』
『続・精神分析という営み―本物の時間をもとめて』
『精神分析という語らい』〔以上、岩崎学術出版社〕
『落語の国の精神分析』〔みすず書房〕 などがある。

共著に『転移/逆転移』『共感と解釈』〔人文書院〕
『精神分析の本質と方法』『夢、夢見ること』『愛と死』〔創元社〕 などがある。

訳書に
『こころのマトリックス: 対象関係論との対話』オグデン〔岩崎学術出版社〕などがある。
他訳:清野 百合
京都大学医学部卒業。精神保健指定医。
日本精神分析学会認定精神療法医スーパーバイザー。日本精神分析協会候補生。
現職:パークサイドこころの発達クリニック勤務、精神療法室個人開業。

著書に『トラウマとジェンダー―臨床からの声』共著〔金剛出版,2004年〕
訳書に『ビオン・イン・ブエノスアイレス1968』アグアヨほか編〔金剛出版,2021年〕
『精神力動的精神医学 第5版』ギャバード〔岩崎学術出版社,2019年〕などがある。

ISBN:9784909862211
出版社:木立の文庫
判型:A5
ページ数:264ページ
価格:3600円(本体)
発行年月日:2021年10月
発売日:2021年11月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MKM