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RealSound Collection 03

明るい映画、暗い映画 21世紀のスクリーン革命

著:渡邉大輔

紙版

内容紹介

気鋭の批評家・映画史研究者である渡邉大輔による初の評論集。インターネット、スマートフォン、SNS、Zoom、VR、AR、GoPro……新たなテクノロジーによって21世紀の映画はどのように変容したのか? 「明るい画面」と「暗い画面」という見立てから、これからの映画の可能性を読み解く画期的論考を収めた第1部、『君の名は。』『天気の子』『鬼滅の刃』『ドライブ・マイ・カー』など、話題のアニメ・映画を鋭く論じた第2部、合計328頁のボリュームでお届けする。

「これぞ「ポスト・パンデミック時代の映画」の条件だ。
だがそれは、現状より10年以上前から、私たちにひたひたと忍び寄ってきたものの汪溢だった。
その事実を、本書は、徹底的に暴く。デスクトップ的なZoom映画、人新世、「明るい暗さ」、暗黒啓蒙、接触的平面、ポスト・ヒューマニティーズ、そしてZ世代――。映画と、世界とを語る、最先端のキーワードを充填して。
これが、僕たちの時代の切れ味である。」(さやわか・物語評論家)

目次

まえがき

【第 1 部 新しい画面の映画論】
第 1 章 「明るい画面」の映画の到来
第 2 章 Zoom映画と切り返しの問題
第 3 章 現代映画の「暗さ」と接続/断絶の問題
第 4 章 現代アニメ文化における高さ=超越性の喪失
第 5 章 「明るい画面」の映画史に向けて

【第 2 部 画面たちの星座】
第 1 章 21世紀映画のインフラストラクチャー
第 2 章 変容する現代日本アニメ
第 3 章 スタジオジブリとその周辺

あとがき

著者略歴

著:渡邉大輔
批評家・映画史研究者。1982年生まれ。現在、跡見学園女子大学文学部准教授。専攻は日本映画史・映像文化論・メディア論。映画史研究の傍ら、映画からアニメ、純文学、本格ミステリ、情報社会論まで幅広く論じる。著作に『イメージの進行形』(人文書院、2012年)、共著に『アニメ制作者たちの方法』(フィルムアート社、2019年)『スクリーン・スタディーズ』(東京大学出版会、2019年)『本格ミステリの本流』(南雲堂、2020年)など多数。

ISBN:9784909852199
出版社:blueprint
判型:4-6
ページ数:328ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2021年10月
発売日:2021年10月03日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:ATF