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尼ヶ﨑彬セレクション 3

日本のレトリック

著:尼ヶ﨑 彬

紙版

内容紹介

「言葉のあや」(レトリック)のからくりとは。
「掛詞」「見立て」など和歌・俳句でのテクニックから現代の広告文にいたるまで、私たちが感動を覚えるときの心の仕組みを探る。
名著、待望の新訂版。

本書は「ちくま学芸文庫」として1994年に筑摩書房から刊行されたもの(永田和宏氏の解説も収録)に一部改訂を施し、「『セレクション版』のためのあとがき」を付して、刊行するものです。

目次

一 仕立て―仕組まれた場違い―
 似て非なるもの
 もじり
 《場違い》の仕掛け
 やつし

二 見立て―視線の変容―
 見立てと隠喩
 実現の見立て
 想像の見立て
 言外の意味
 見顕し
 枠組みの変更
 もう一つの世界

三 姿―見得を切る言葉―
 姿と心
 再現と演示―演劇の場合―
 演技する言菓

四 対句―意味に先立つ形―
 レトリックの出発
 対構成
 対句と日本語
 言霊の力

五 寄物陳思―思いに染まる言葉―
 付託という詩法
 和歌の代表作
 象徴表現
 物と心の遭遇

六 掛詞―話題の交錯―
 多義性の遊戯
 同音反復と一語二役
 不透明な言葉
 異質なものの結合
 文脈による多義化

七 縁語―言葉の連鎖反応―
 ゆかりの言葉
 「寄合」のシステム
 二つの詩作法
 語の縁の諸相
 言葉の運命

八 本歌取―創造のための引用―
 独創と盗用
 〈型〉の提示
 〈操作〉の提示
 頓阿の六様式
 定家の本歌取

あとがき
解説……永田和弘

『セレクション版』のためのあとがき

著者略歴

著:尼ヶ﨑 彬
1947年愛媛県生まれ。
東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退(美学芸術学専攻)。
東京大学助手、学習院女子短期大学助教授を経て2017年まで同女子大学教授。
美学、舞踊学。
著書に、『花鳥の使』(勁草書房、1983年)、『日本のレトリック』(筑摩書房、1988年)、『ことばと身体』(勁草書房、1990年)、『縁の美学』(勁草書房、1995年)、『ダンス・クリティーク』(勁草書房、2004年)、『近代詩の誕生』(大修館書店、2011年)、『いきと風流』(大修館書店、2017年)、『利休の黒』(花鳥社、2022年)など。

ISBN:9784909832634
出版社:花鳥社
判型:4-6
ページ数:252ページ
定価:2700円(本体)
発行年月日:2023年05月
発売日:2023年05月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DCR