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王朝日記の魅力

著:島内 景二

紙版

内容紹介

古典が現代人の日常を問い直している。

「それぞれの日記は、独自の個性を持っている。また、「人生」を見つめる視点に、異なる流儀を貫いている。その素晴らしき多様性に、日々、圧倒される思いだった」——「はじめに」より

NHKラジオ講座「古典講読」で話題の著者が、『新訳更級日記』『新訳和泉式部日記』『新訳蜻蛉日記 上巻』で尽くしきれなかった、王朝日記の魅力を存分に描き出す。
いまを生き抜くヒントに満ちた王朝日記の世界へようこそ!

本書は『新訳更級日記』『新訳和泉式部日記』『新訳蜻蛉日記 上巻』の姉妹版です。
NHKラジオ放送と連動して、それぞれの全文を現代語訳しましたが、放送では話したものの既刊3冊には含まれていない台本を基にして書き下ろしました。
内容はまったく重複していません。
『蜻蛉日記 中巻』のエッセンス、『更級日記』の作者が書いたとされる複数の物語の鑑賞、和泉式部が残した和歌の鑑賞、にて構成。

【好評既刊】
新訳更級日記(定価1,980円、2020年3月刊)
新訳和泉式部日記(定価1,870円、2020年10月刊)
新訳蜻蛉日記 上巻(定価1,980円、2021年5月刊)

目次

はじめに

I『蜻蛉日記』中巻の魅力
1 安和の変、起きる
2 道綱、賭弓で大活躍する
3 唐崎祓い
4 道綱、鷹を空に放つ
5 石山詣で・その一
6 石山詣で・その二
7 新しいライバル「近江」
8 鳴滝に籠もる・その一
9 鳴滝に籠もる・その二
10 初瀬詣で、再び
11 床離れ、下巻のあらまし
12 『蜻蛉日記』と近代小説

II『更級日記』の魅力
1 『源氏物語』から『更級日記』へ
2 『夜の寝覚』への誘い
3 『浜松中納言物語』と『源氏物語』
4 『更級日記』と近現代文学

III『和泉式部日記』の魅力
1 和泉式部の人生と文学
2 和泉式部の和歌
3 和泉式部と紫式部
4 『和泉式部日記』と現代

おわりに

著者略歴

著:島内 景二
1955年長崎県生
東京大学文学部卒業、東京大学大学院修了。博士(文学)
現在 電気通信大学名誉教授
2020年4月から2年間、NHKラジオ第2『古典講読・王朝日記の世界』を担当。

主要著書
『新訳 更級日記』(花鳥社)
『新訳 和泉式部日記』(花鳥社)
『新訳 蜻蛉日記 上巻』(花鳥社)
『和歌の黄昏 短歌の夜明け』(花鳥社)
『塚本邦雄』『竹山広』(コレクション日本歌人選、共に、笠間書院)
『源氏物語の影響史』『柳沢吉保と江戸の夢』『心訳・鳥の空音』(共に、笠間書院)
『北村季吟』『三島由紀夫』(共に、ミネルヴァ書房)
『源氏物語に学ぶ十三の知恵』(NHK出版)
『大和魂の精神史』『光源氏の人間関係』(共に、ウェッジ)
『文豪の古典力』『中島敦「山月記伝説」の真実』(共に、文春新書)
『源氏物語ものがたり』(新潮新書)
『御伽草子の精神史』『源氏物語の話型学』『日本文学の眺望』…

ISBN:9784909832450
出版社:花鳥社
判型:4-6
ページ数:490ページ
定価:2400円(本体)
発行年月日:2021年09月
発売日:2021年09月16日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DND
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ