古事記私解 Ⅰ
著:多田 一臣
紙版
内容紹介
『古事記』は矛盾の多い書物だが、矛盾のままに読めばいい。
歌謡の特性を捉えて見る、『古事記』の真の姿。
注釈でも評釈でもない、「私解」(しかい)という全訳注のスタイル。
新しい解釈を打ち出しながらも、ごく自然に穏当な〝読み〟を示し、安心して楽しめる。
『古事記』本文と論評で構成。全二冊。
Iは『古事記』上巻~中巻「垂仁記」までを収録。
Ⅱは中巻「景行記」以降~下巻を収める。
目次
●上巻
はじめに 『古事記』の成立事情―序文の記事から
一 天地初発
二 イザナミの死と黄泉の国
三 イザナキの禊ぎと三貴子の誕生・分知
四 スサノヲの昇天とウケヒ
五 スサノヲの勝ちさび
六 天石屋戸ごもり
七 スサノヲの神やらひと五穀の起源
八 八俣大蛇
九 須賀の宮
十 大国主神の物語
十一 八千矛神の神謡
十二 大国主神の国作り
十三 葦原中国の言向け
十四 天孫の降臨
十五 海幸・山幸の物語
●中巻
一 神武東征
二 神武天皇
三 欠史八代
四 崇神天皇
五 垂仁天皇
●古事記序文