編著:サム・J・タングレディ
サム・J・タングレディ(Sam J. Tangredi)は、米国海軍大学の未来戦研究(Future Warfare Studies)のレイドス(Leidos)議長、未来戦研究所(Institute for Future Warfare Studies)の所長、国家・海軍・海洋戦略の教授を務めている。米国海軍兵学校と米国海軍大学院を卒業後、南カリフォルニア大学で国際関係学の博士号を取得した。海上艦艇幹部として30年の海軍での経歴を持ち、最終的には米国艦艇「ハーパース・フェリー」(USS Harpers Ferry [LSD 49])の艦長を務めた。陸上では、戦略計画者として、また戦略計画チーム長として、米国海軍作戦部長の戦略・構想部門(N513)、海軍国際事業室の戦略計画・事業開発責任者を務めた。また、米国海軍長官の演説原稿作成官や特別補佐官、統合参謀本部の国防資源管理官、ギリシャ共和国の米国国防武官なども務めた。5 冊の本と150以上の論文を発表し、米国海軍協会のアーレイ・バーク(Arleigh Burke)賞や米国海軍連盟のアルフレッド・セイヤー・マハン(Alfred Thayer…
編著:ジョージ・ガルドリシ
ジョージ・ガルドリシ(George Galdorisi)は、米国海軍情報戦センター太平洋(Naval Infor-mation Warfare Center Pacific)の戦略評価未来技術研究所(Strategic Assessments and Technical Futures)の所長であり、ビッグデータ、人工知能、機械学習の作戦上の使用に焦点を当てた研究を行っている。同センターに入所する前は、海軍飛行士としての30 年の経歴を持ち、14年間連続して副指揮官、指揮官、海軍准将、参謀長を務めた経験を持つ。最後の作戦配置は、米国艦艇「カールビンソン」(USS Carl Vinson)と米国艦艇「エイブラハム・リンカーン」(USS Abraham Lincoln)に乗艦していた第3 巡洋艦駆逐艦群の参謀長としての5年間であった。その間、米国代表団を率いて人民解放軍海軍との軍対軍の対話にも参加した。小説やノンフィクション作品、専門誌への寄稿も多く、米国海軍協会『会誌』(Proceedings )の受賞論文「海軍にはAI が必要だが、その理由を確信できないだけ」(The Navy Ne…
監:五味 睦佳
五味睦佳:監訳および監訳者所見執筆
ごみ・むつよし。1941年、愛知県名古屋市生まれ。1964年防衛大学校航空工学科卒(8期)、米国海軍大学指揮課程卒。海上自衛隊自衛艦隊司令官で退官(海将)。株式会社NTTデータ顧問を経て、株式会社エヌ・エス・アール取締役、デイフェンス・リサーチ・センター研究員、株式会社エヌ・エス・アール上級研究員歴任。2022年、本書の完成を待たずに永眠。長年、我が国の防衛に多大な貢献をされてきたが、図らずも本書の監訳が最後の遺稿となった。
著書に『覇権国家・中国とどう向き合うか』、『日本が中国になる日』、『東シナ海が危ない』、『最新国際関係論』(鷹書房弓プレス、いずれも共著)、共訳書に『中国の進化する軍事戦略』(原書房)、『中国の情報化戦争』(原書房)、『中国の海洋強国戦略』(原書房)がある。論文に「国の脅威にどのように対処するか」(軍事研究)、「日本のシーレーン防衛と台湾」、「アルゼンチン観戦武官の今日的価値」等がある。