はじめに
第一部 就労事例に見る高次脳機能障害
事例1 20代前半 女性 交通事故による頭部外傷[9歳]
事例2 20代後半 女性 急性骨髄性白血病治療中の髄膜炎[12歳]
事例3 20代後半 男性 交通事故による頭部外傷[15歳]
事例4 20代前半 女性 脳腫瘍(手術と放射線治療)[10歳]
第二部 小児期発症の高次脳機能障害とその支援について
第1章 高次脳機能障害の発症とその症状
1)高次脳機能障害について
2)脳損傷と脳機能の回復過程
3)高次脳機能障害の主な症状
①脳疲労(易疲労・神経疲労)
②注意障害
③記憶障害
④視空間認知障害
⑤言葉の障害
⑥拙劣さ
⑦遂行機能障害(いきあたりばったり、応用がきかない、など)
⑧社会的行動障害
第2章 小児期発症であるということ
1)発達途上の脳損傷という特徴
2)小児期発症の場合の環境?復学と進路選択~
①復帰先は「学校」という社会
②復学先の希望、復学に向けた準備
③復学する学年や学校による違い、障害や症状の顕在化
④進級や進路選択における支援
⑤卒業後の社会参加に向けて
⑥医療・福祉の専門職と高次脳機能障害
第3章 発症時期による青年期支援の課題の違い
1)発症が思春期の前だった方の青年期
2)発症時に思春期を超えていた方の青年期
3)青年期の支援
第4章 働くために必要な力とは
1)職業準備性のピラミッドと高次脳機能障害の影響
①仕事を支える生活の力(健康管理と日常生活管理)
②職場での力(対人技能)
③仕事の力(基本的労働習慣)
④仕事の力(職業適性)
2)通勤:公共交通機関利用や自動車運転による移動能力
①公共交通機関を使う
②自動車の運転について
第5章 高次脳機能障害と就労
1)作業能力の低下とそれを補う対策
①本人が目指すこと~代償手段を身につけ活用する~
②「障害の気づき」について
③職場ができること(環境調整)~職場の理解と配慮~
2)社会性の未熟さ
3)離れて見守るようになる家族
第6章 働く場・社会参加の場のいろいろ
1)障害者手帳と障害者雇用、障害年金?働き方を考えるために?
2)障害者雇用を推進するための制度
①障害者雇用率制度
②特例子会社制度
3)どこで働く~障害への配慮と働く場所~
①就労継続支援B型事業
②就労継続支援A型事業
③特例子会社
④障害者雇用枠での就労
第7章 障害者就労を支援する制度やサービス
1)相談の窓口
①高次脳機能障害支援拠点機関
②障害者就業・生活支援センター(通称:「なかぽつ」あるいは「しゅうぽつ)」
③市区町村の障害者相談支援事業
2)障害者総合支援法における障害福祉サービス
①就労移行支援事業
②就労継続支援A型事業
③就労継続支援B型事業
④自立訓練事業
⑤就労定着支援事業
3)障害者雇用促進法による代表的な支援機関と利用できるサービス
①地域障害者職業センター
②公共職業安定所(ハローワーク)
③職場適応援助者(ジョブコーチ)支援事業
④障害者就業・生活支援センター(通称:「なかぽつ」あるいは「しゅうぽつ)」
4)職業能力開発促進法による代表的な支援機関
①国立職業リハビリテーションセンター:中央障害者職業能力開発校
②障害者職業能力開発校
第8章 働き続けるために
1)就労定着に欠かせない職場の理解
2)人間関係のほころびを避けるために
3)就労の継続と雇用条件の変更
4)生活面の課題(遅刻欠勤・身だしなみ・体調管理)
5)社会的な手続きに備える
6)生活の広がりとともに必要になる危機管理
7)家族の変化という危機への準備
第9章 家族に知っておいてほしいこと・伝えたいこと
1)青年期の家族のグループ
2)親なきあとを見据えて考えておきたいこと
3)中途障害であることと家族の思い
4)家族会というピアサポーター
①高次脳機能障害若者の会「ハイリハ東京」
②中学生~大学生の高次脳機能障害当事者と家族の会「ハイリハジュニア」
③高次脳機能障害の子どもを持つ家族の会「ハイリハキッズ」
④子どもの高次脳機能障害家族会の連合組織「キッズネットワーク」
参考文献一覧
資料:こうじのうサポートチェックリスト
おわりに