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命のかぎり

著:砂原 和雄

紙版

内容紹介

十八歳で奥飛驒の高校を出て上京するとき、「自分でいいと思う道を歩け」と告げた母の言葉を胸に故郷を後にした私。「道」を探しあぐねている私が立ち寄った書店で、たまたま手にした文学雑誌で読んだのが佐藤春夫の短編小説「友情」だった。不思議な奇縁で佐藤春夫に師事するも、作家ではなく新聞記者への道に進み世界を渡り歩くことになる。記者時代に母から送られてきたひらがなの「手紙」を読み、自らの人生を振り返る「命のかぎり」。
 若き日に一瞬出会い過ぎ去った女性からの手紙に、思い返す「あの日」のこと。
二通の手紙に導かれるように来し方を振り返り綴られた2篇の私小説。

目次

命のかぎり
老女

著者略歴

著:砂原 和雄
1938年、岐阜県飛騨市生まれ。上京してまもなく佐藤春夫に出会い、学生のころ度々訪問する。産経新聞論説委員、清水建設社長室、明海大学講師を経て、文筆活動に専念。日本記者クラブ会員、日本エッセイスト・クラブ会員。
〔著書〕
『日本銀行物語 日銀マンの光と影』(1979年、泰流社)、『ザ・バンク 最先端を拓く三和マン』(1983年、産経新聞社)、『炎の森へ』(2008年、日本経済新聞出版)、『魂の刻』(2018 年、静人舎)、『夢、遙か』(2019年、静人舎)

ISBN:9784909299192
出版社:静人舎
判型:4-6
ページ数:204ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2022年07月
発売日:2022年07月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ