アートの力
美的実在論
著:マルクス・ガブリエル
訳:大池惣太郎
訳:柿並良佑
紙版
内容紹介
美術の見方が変わる!
天才哲学者、マルクス・ガブリエルによる初の芸術論。アートとは一体何なのか?その根源に迫ることで、すべての作品に通じる鑑賞態度を拓く。
「私たちがアート作品を生み出すのではない。アート作品こそが、自分を存在させはじめるために、私たちを参加者として創造するのだ。」
◉知識、背景を教える本ではありません!
特定のジャンルや作品ではなく、アート全般に通用する鑑賞態度や思考を掘り下げる本です。知識や経験が豊富でなくても、アートの世界に分け入ることができます。
◉あらゆる作品に通じる鑑賞態度を学べます!
この本がテーマにしているのは、アートとはそもそも何なのか、そして、作品に向き合う私たちの態度です。ジャンルを越え、あらゆる作品に通じる鑑賞態度が開かれます。
◉身近な例が多数登場します!
モネの絵画や、便器を用いた《泉》などの有名な作品はもちろん、スター・ウォーズのシリーズや、日々目にする太陽の光など、身近な例から美術についてじっくりと解説しています。
◉そのほか本書で取り扱うトピック
・デザインとアートの違いは?
・アートの価値は何で決まるのか?
・なぜ、アートは人類の起源だといえるのか?
・現代アートはなぜ人を困惑させるのか?
『なぜ世界は存在しないのか』(講談社選書メチエ)等のベストセラーで知られる哲学者が、さまざまな疑問に答えつつ、美術の持つ力の根源に迫る。
目次
序文 ベルナール・ジェニエス
アートの力
アートの価値
美学と知覚
パフォーマンスとしての解釈
自律性、ラディカルな自律性、オリジナリティ
アートと(権)力
補論 懐疑のアート、アートの懐疑
訳者解説 大池 惣太郎