出版書誌データベース

走り始めたばかりの人、もっと遠くまで走りたい人、もっと速く走りたい人、ケガをしていても走りたい人、年を取っても走りたい人、サブフォーのハードルを越えられない人など、悩めるランナーへ救いの手を差し伸べるランニング読本、ランナーのための赤本です。
トレーニング現場で個々のランナーに的確なアドバイスをしている指導者であっても、それを万人向けの言葉で文章にすることはきわめて難しいことです。良いランナーが良いコーチとは限りませんし、良いコーチだからといって良い文章が書けるわけでもありません。その至難の業を見事にやってのけているのがこの本です。著名ランナーにありがちな、自分の方法を押しつけるようなこともなく、ランニングを始めたばかりのビギナーからベテランまでが知っておくべき222のヒントが、わかりやすい平易な言葉で書かれています。すべてのランナーの必読書です。

序文

はじめに

パートⅠ　もっと長く距離を―――延ばすための45のヒント
・最初の壁を乗り越えるために
・自分の脳をダマすためのテクニック
・精神論や気合ではなくデータ
・デジタルデバイスではなく、体に聞く
・長距離走でロング走って当たり前（笑）
・ロング走前後の留意点
・ランニングのダブルヘッダー
・もっと長く走るためのラストヒント

・パートⅡ　もっと速く―――速く走るための63のヒント
・遅く走りたい人はいない
・速く走るためのトレーニング方法
・坂の走り方
・スピードが作るメンタル耐性
・ワークアウトのバリエーション
・目標にしているペースとマイペース
・トラックの功罪
・ウォームアップとクールダウン
・ハードワークアウト周辺のあれこれ
・レースに向けてのアドバイス
・トレーニングの質を維持すること
・もっと速く走るためのラストヒント

・パートⅢ　ケガをしないランナ———ケガに関する43のヒント
・ランナーのケガとは？
・ケガの乗り越え方・
・走りながら治す・
・クロストレーニングの実践
・ランニングフォームがケガの原因？
・ストレッチはランナーのための保険
・ストレッチを生活に紛れ込ませる
・筋肉強化の実践
・ランニングのケガ、最後のアドバイス

パートⅣ　コンスタントに走る———たくさん走るための43のヒント
・ランナーのマインドセット・
・目標という名のモチベーション
・ランニング・パートナー・
・走らない日って、どんな日？
・季節や天気への対応
・愛と憎しみのトレッドミル
・高齢者のランニング
・旅先で走る
・コンスタントに走りつづけるために

パートⅤ　ランニング雑学——ーシューズや安全性などの28のヒント
・ランニングシューズという相棒
・その他、ランニング周辺のあれこれ
・そこに道があるから

著：スコット・ダグラス
スコット・ダグラス。米国メイン州在住の、『ランナーズ・ワールド』などに連載コラムを持つ人気ランニング・ライター。高校生のときにランニングの魅力に取りつかれる。20代後半からランニングに関する文章を書き始め、やがてフリーランスのライターとして独立。数多くの著名ランナーとの交流があり、４半世紀以上にわたりランニング・ジャーナリズム界の中心にいる。主な著書にベストセラー『アドバンスト・マラソントレーニング　第３版』（ピート・フィッツィンジャーとの共著。ベースボールマガジン社刊。本国では第４版の発行準備中）。『26 Marathons』（メブ・ケフレジギとの共著）、『Running Is My Therapy』など著書多数

監：高山 敦史
高山敦史（たかやま あつし）。大手スポーツクラブ出身。大阪に拠点を置き、ランニングを専門にパーソナル・トレーニングをおこなっているプロフェッショナル・トレーナー。メンバーが１５０名を超える関西最大級のランニング・チーム「タカヤマラソンＲＣ」代表。一人一人の能力や体格に合わせた、的確かつ具体的な指導に定評があり、指導したランナーの人数は累計１万人を超える。自身が運営する、ＹｏｕＴｕｂｅチャンネル「タカヤマラソン」のフォロワーは10万人を超え、飾らない性格とわかりやすいそのトレーニング方法により、数多くのファンを得ている。タカヤマラソンのホームページはwww.takayamarathon.com