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ザ・リトル・レッド・ブック・オブ・フライフィッシング/鱒釣師のための250のヒント

鱒釣師のための250のヒント集

著:カーク・ディーター
著:チャリー・マイヤーズ

紙版

内容紹介

フライフィッシング書籍の米国における伝説のベストセラー『The Little Red Book of Fly Fishing』 の日本語翻訳版。発売以来10年以上が経過しながら、未だにフライフィッシング部門で常にベスト3の一角をキープしている稀な技術指南本です。「こうしなくてはならない」的な内容が多い一般的なフライフィッシング教本と一線を画しているのは、「なぜこうしなくてはならないか」という理由や背景がわかりやすく記されていることです。その理由は著者の経歴にあってカーク・ディーターとチャリー・マイヤーズはふたりともField & Stream、Fly Fisherman、Rod & Reel、Outdoor Lifeといった米国のメジャーアウトドア雑誌のライターであり、単なる釣り名人ではないからです(ディーターはフライフィッシング・ガイドでもある)。どんなに釣りが上手くても、釣る方法を他人に上手く伝えることは極めて困難な作業で、しかもそれを文章にすることは至難といっていい。その極めて稀、かつ幸運なケースがこの本なのです。
本書は1)キャスティング 2)プレゼンテーション 3)水を読む 4)フライ 5)その他 の5つのパートに分かれており、それぞれのテーマごとにビギナーからベテランまで、あらゆるレベルのフライフィッシャーに向けた250項目ものヒントやアドバイスが著者の経験談などを交えながらわかりやすく記されています。
以下、パートⅠの冒頭から抜粋
<キャスティング/まっすぐ、遠く、正確にキャストするための45のヒント>
 まず初めにいっておきたいことがある。それはこの世に完璧なキャストというものが存在しないということだ。フライフィッシングには釣れるキャストと釣れないキャストがあるだけのことだ。そもそも鱒をフライで釣りたいなら、キャスティング能力よりむしろプレゼンテーション能力(パートⅡ参照)、水流の分析能力(パートⅢ参照)、フライの選択能力(パートⅣ参照)が重要となる。キャスティング能力が極めて重要な要素となるソルトウォーター・フライフィッシングとは同じ道具を使った別のスポーツと考えた方がいい。
 プロゴルフの世界に「ドライバーショットは人寄せパンダで、パッティングこそがメシのタネだ」という言葉がある。フライフィッシングにも似通った点があって、完璧なタイトループや派手なロングキャストは見ている釣り人を驚かせるかもしれない。しかしながら肝腎の魚はといえばループの形にはまるっきり興味がない。魚はキャスティングそのものではなく、キャストされたフライの流れ方に猛烈な関心を寄せているのだ。

目次

パート1 キャスティング
パート2 プレゼンテーション
パート3 水を読む
パート4 フライ
パート5 その他

ISBN:9784909174086
出版社:ふらい人書房
判型:4-6
ページ数:256ページ
定価:2700円(本体)
発行年月日:2021年10月
発売日:2021年10月08日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:SV