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社会的葛藤の解決と社会科学における場の理論 1

社会的葛藤の解決

著:クルト・レヴィン
訳:末永 俊郎

紙版

内容紹介

社会の実際問題をどのように把握し,解決の道筋を見出すことができるのか。レヴィンの実践的洞察の到達点。心理学に多大な足跡を残したクルト・レヴィンの古典的名著が待望の復刊!
文化と再教育の問題,家族や工場での小規模な対面集団における葛藤の問題,少数集団,特にユダヤ人集団の社会心理的諸問題など,社会生活の実践的な問題の「診断」や解決策の探索を扱っています。
第2巻『社会科学における場の理論』と同時刊行です。

目次

◆第1部 文化の変更に関する諸問題
第1章 アメリカとドイツとの2,3の社会心理学的差異
第2章 文化の再建
第3章 ドイツの特殊例
第4章 行為,知識,および新しい価値の受容
◆第2部 対面集団における葛藤
第5章 社会的空間における実験
第6章 結婚における葛藤の背景
第7章 時間的展望とモラール
第8章 産業における慢性的葛藤の解決
◆第3部 集団間の葛藤と集団所属性
第9章 少数集団の心理社会学的諸問題
第10章 危機にのぞんで
第11章 ユダヤの児童の養育
第12章 ユダヤ人の自己嫌悪
第13章 アクション・リサーチと少数者の諸問題

著者略歴

著:クルト・レヴィン
1890年ドイツに生まれる。ベルリン大学にて学位を取得し,ベルリン大学に勤める。その後アメリカに渡り,コーネル大学,アイオワ大学にて教鞭をとる。1945年にマサチュセッツ工科大学に招かれ,グループ・ダイナミックス研究センターを創設する。1947年没。
ベルリン大学時代はゲシュタルト心理学派の有力メンバーとして活躍。渡米後は,パーソナリティ研究,そしてグループ・ダイナミックス研究へと関心を移し,多くの業績をあげる。
訳:末永 俊郎
1921年兵庫県に生まれる。東京帝国大学文学部心理学科卒業,社会心理学を専攻。大阪大学助教授,京都大学助教授を経て,東京大学助教授,教授。1982年に東京大学を退官し,日本大学教授,帝京大学教授。1997年退職。2007年逝去。主著に,『社会心理学研究入門』(東京大学出版会,1987年,編著),『現代社会心理学』(東京大学出版会,1998年,共編)など。

ISBN:9784908736063
出版社:ちとせプレス
判型:A5
ページ数:256ページ
価格:3200円(本体)
発行年月日:2017年12月
発売日:2017年12月23日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB