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Town Center 商業開発起点によるウォーカブルなまちづくり

著:矢木達也

紙版

内容紹介

タウンセンターはまちに持続的成長をもたらす、eコマース時代の商業施設!

日本でも一般的となった大型ショッピングセンター。しかし2000年以降、アメリカではほとんど造られていない。では、どのようなフォーマットのショッピングセンターを造っているのか。その答えが、その名の通り「街の中心」となる「タウンセンター」である。ショッピングセンターが単にモノを買う場所から、人々の生活に多様にかかわる「街の中心機能」として捉え直すリポジショニングが進行している。
本書ではアメリカのタウンセンターやメインストリート(商店街)を考察することにより、閉塞感のある日本の商業施設や中心市街地の新たな方向性を探る。タウンセンター成立のためのマーケタビリティから事業評価手法、不動産開発スキームから財務プログラムまで、著者の培ってきたノウハウを惜しみなく紹介。多くのタウンセンターデベロッパーや行政機関をクライアントとしてアドバイスを行ってきたこの分野の第一人者であるRobert J.Gibbs氏にも協力を仰ぎ、街に活気と未来をもたらすプラットフォームとなり得るタウンセンターを徹底解説した日本初の一冊!

スーパーバイザー
Robert J. Gibbs
Gibbs Planning Group, Inc. 代表。AICP,ASLA。まちづくりにおけるリテール分野のアメリカでの第一人者。著書に『Principles of Urban Retail Planningand Development』など。

参考文献
タウンセンターがつくる新しいタウン 
吹田良平

目次

Introduction

第1章 タウンセンターブームの背景
1-1_タウンセンターとは
1-2_ニューアーバニズム
1-3_ダウンタウン回帰
1-4_ショッピングセンターの限界

メインストリート(商店街)ブームがやってくる
By Robert J. Gibbs

第2章 タウンセンター開発ノウハウ
2-1_シティプランニング
2-2_行政による開発支援
2-3_プレイスメイキング
2-4_プランニング
2-5_ビジネスプラン
2-6_需要分析
2-7_リテーラー
2-8_リーシング
2-9_商店街の活性化
2-10_タウンマネジメント

第3章 ケーススタディ
3-1_グレーフィールドの再活用
3-2_RSC・オープンモールのレトロフィット
3-3_インフィル型ダウンタウン再開発
3-4_メインストリート(商店街)の活性化
3-5_郊外でのダウンタウン開発
3-6_ニュータウンのタウンセンター
3-7_アーバンディストリクト(都心部ミックストユース)
3-8_歴史的建物の活用
3-9_ツーリストデスティネーション
3-10_エンターテインメントディストリクト

第4章 日本におけるタウンセンターの可能性
4-1_周回遅れの商業施設
4-2_まちづくりのメインピース
4-3_半官半民型のスキーム
4-4_マーケットポテンシャルの裏付け
4-5_社会環境の変化に反応 
4-6_ストリートライフ
4-7_日本版ミックストユース
4-8_オープンエアモール
4-9_既存ストックの活用・リポジショニング
4-10_ネットショッピングを超える価値
4-11_次世代テクノロジーの織り込み

第5章 日本版タウンセンターの提案
5-1_ベーシックなタウンセンター
5-2_地方都市のリテールディストリクト
5-3_ロードサイドのスプロールを補修するタウンセンター
5-4_商店街の再生としてのタウンセンター
5-5_RSCのタウンセンター化
5-6_駅を基点としたタウンセンター
5-7_大都市のリテールディストリクト
5-8_ビジター集客型リテールディストリクト

タウンセンターづくりへの提言

著者略歴

著:矢木達也
㈱ビーエーシーアーバンプロジェクト代表取締役。筑波大学社会工学類都市計画学科卒業。日本ショッピングセンター協会認定SC経営士、国際ショッピングセンター協会認定CSM/CRRP。ビーエーシーアーバンプロジェクトは商業施設を対象としたマーケティング、開発コンサルティング会社。

ISBN:9784908406898
出版社:トゥーヴァージンズ
判型:B5
ページ数:208ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2021年10月
発売日:2021年10月04日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TQS