日本戦没学生の手記 戦中戦後
編著:平野 英雄
紙版
内容紹介
戦中戦後の息吹を感じることのない現代に、戦没学生が残した貴重な生の本音と心情を、俳句・短歌・詩・日記・手紙などを通して伝える。
目次
■序章 「日本戦没学生の手記」は戦時中から始まった
■第一章 戦没学生の遺稿
宇田川達の妻邦子の「銃後日記」/戦地から―酒井正平遺稿集/戦没画学生・佐藤孝/上村元太の「聖戦日記」
■第二章 学窓から兵営へ
女学生たちの「拓かれし旅 2599年」/「学校教練不合格証明書」―軍事教練の制度化/もう一つの出陣学徒壮行会―朝鮮・台湾特別志願学徒壮行会
■第三章 敗戦とその後
スガモ・プリズンのBC級戦犯/女囚と「九州大学生体解剖事件」/スガモ・プリズンの獄中生活/『巣鴨版画集』
■第四章 日本戦没学生記念会の結成と変遷
日本戦没学生記念会の発足と徴兵反対運動/『はるかなる山河に』から『きけわだつみのこえ』へ/『東京新聞』二〇一四年四月二九日朝刊一面スクープ
■終章にかえて
日米地位協定と脱走アメリカ兵の援助運動/ベトナム反戦運動=「殺すな、殺されるな」の「べ平連」運動はじまる/脱走アメリカ兵を国境から越境させる時代