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アウシュヴィッツの手紙

改訂増補版

著:内藤 陽介

紙版

内容紹介

アウシュヴィッツ強制収容所の実態に郵便学の手法でアプローチした独創的研究!新資料、新事実を大幅増補!
知られざる都市の歴史と収容所の実態を明らかにする。

目次

Ⅰ “アウシュヴィッツ” 以前
シロンスクの小邦/ハプスブルク帝国の国境/オシフィェンチムとユダヤ人/第一次大戦中の検閲印/ハプスブルク帝国の崩壊とポーランドの独立

Ⅱ 強制収容所
オシフィェンチム占領/強制収容所のルーツ/ダッハウ・モデル/ユダヤ系ポーランド人/ジャボチンスキーの『避難計画』/水晶の夜/ユダヤ難民を拒否した欧米諸国/アウシュヴィッツ強制収容所の創設/アウシュヴィッツ第1 収容所/アウシュヴィッツ第2 収容所(ビルケナウ)/アウシュヴィッツ第3収容所(モノヴィッツ)/アウシュヴィッツ収容所の終焉

Ⅲ アウシュヴィッツの手紙
“アウシュヴィッツ”は、いつ、郵便に登場したのか/アウシュヴィッツの住民と郵便/ポーランド人捕虜とアウシュヴィッツ/封筒と便箋が別々に支給された初期の郵便/収容所のクリスマス/便箋+封筒から葉書へ/サブ・キャンプで使われた葉書/女性収容所からの葉書/ ベーメン・メーレン保護領宛のレターシート/タイプ1のレターシートを読む/RSHA郵便工作/タイプ2のレターシートを読む/収容所末期には二つ折りのレターカードを使用/収容者宛の手紙/収容者に届かなかった手紙/軍事郵便/ユーゴスラヴィア宛の郵便/コーレンクラウのイラストが入った葉書

Ⅳ モノヴィッツとIGファルベンの郵便
第三収容所開設当初の郵便/アウシュヴィッツ3局からの収容者の発信/フランス人労働者の郵便/イタリア人収容者の発信/IGファルベン関係者の通信/軍事郵便

Ⅴ アウシュヴィッツの戦後史
ベルゲン・ベルゼンからアウシュヴィッツへ/ドイツ人収容所になったアウシュヴィッツ/ソ連によるポーランド国家の再建/戦後ポーランドのポグロムとヘス裁判/ゴムウカ政権下のアウシュヴィッツ切手/アウシュヴィッツの聖者/ピレツキの名誉回復

著者略歴

著:内藤 陽介
1967 年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。郵便学者。日本文藝家協会会員。
切手などの郵便資料から、国家や地域のあり方を読み解く「郵便学」を提唱し、活発な研究・著作活動を続けている。
【主な著書】『解説・戦後記念切手』(日本郵趣出版、全7 巻+別冊1)
<切手紀行>シリーズ(彩流社、現在第6 巻まで刊行。最新作⑥『蘭印戦跡紀行』)、
『北朝鮮事典』(竹内書店新社)、『外国切手に描かれた日本』(光文社新書)、『切手と戦争』(新潮新書)、『反米の世界史』(講談社現代新書)、『皇室切手』(平凡社)、『これが戦争だ!』(ちくま新書)、『満洲切手』(角川選書)、『香港歴史漫郵記』( 大修館書店)、『韓国現代史』(福村出版)、『大統領になりそこなった男たち』(中公新書ラクレ)、『切手が伝える仏像』(彩流社)、『事情のある国の切手ほど面白い』(メディアファクトリー新書)、『切手百撰 昭和戦後』(平凡社)、『年賀状の戦後史』(角川one テーマ21)、『マリ近現代史』(彩流社)、『朝鮮戦争ーポスタルメディアから読み解く現代コリア史の原点』(えにし書…

ISBN:9784908073717
出版社:えにし書房
判型:A5
ページ数:296ページ
価格:2500円(本体)
発行年月日:2019年11月
発売日:2019年11月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHB