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ヤマトを撃つ沖縄文学

大城立裕 又吉栄喜 目取真俊

著:黒古一夫

紙版

内容紹介

「政治と文学」論を超える新たな可能性
戦後の沖縄文学をながく牽引した大城立裕。戦無派として〈占領地・沖縄〉の原風景と向き合う又吉栄喜。「終わらない戦争」と現代文学の傍流として扱われてきた「沖縄文学」を批判・検証し、旧来の「政治と文学」論を超える、新たな可能性を見出した力作評論。しての沖縄戦を底流に現在の沖縄を描く目取真俊。

目次

序章 「日本=ヤマト」を撃つ沖縄文学
第1章 大城立裕論――「同化」と「異化」のはざまで
第2章 又吉栄喜の文学――〈原体験・原風景〉と向き合い、言葉を紡ぐ
第3章 目取真俊の文学――永遠の〈異〉で在り続ける

著者略歴

著:黒古一夫
1945年12月、群馬県に生まれる。群馬大学教育学部卒業。法政大学大学院で、小田切秀雄に師事。1979年、修士論文を書き直した『北村透谷論』(冬樹社)を刊行、批評家の仕事を始める。文芸評論家、筑波大学名誉教授。主な著書に『立松和平伝説』『大江健三郎伝説』(河出書房新社)、『林京子論』(日本図書センター)、『村上春樹』(勉誠出版)、『増補 三浦綾子論』(柏艪社)、『『1Q84』批判と現代作家論』『葦の髄より中国を覗く』『村上春樹批判』『立松和平の文学』『「団塊世代」の文学』『「焼跡世代」の文学』『黒古一夫 近現代作家論集』全6巻(アーツアンドクラフツ)、『辻井喬論』(論創社)、『祝祭と修羅―全共闘文学論』『大江健三郎論』『原爆文学論』『文学者の「核・フクシマ論」』『井伏鱒二と戦争』(彩流社)、『原発文学史・論』(社会評論社)、『蓬州宮嶋資夫の軌跡』(佼成出版社)他多数。

ISBN:9784908028908
出版社:アーツアンドクラフツ
判型:4-6
ページ数:272ページ
価格:2800円(本体)
発行年月日:2023年11月
発売日:2023年11月24日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ