心霊スポット考
現代における怪異譚の実態
著:及川祥平
紙版
内容紹介
「恐るべき出来事」が呼び起こす場所と記憶の文化
「心霊スポット」という言葉が、雑誌・テレビのメディアに使用され始めたのは1990年代前半。その後、「神奈川ジェイソン村」「新潟ホワイトハウス」「八王子首なし地蔵」など、「恐るべき出来事」が語られる空間=訪れる場所としての「心霊スポット」は、インターネットの普及とともに隆盛を極めていく。本書では、「心霊スポット」という「語り」が成り立つ前史を概観し、テレビやネットで展開される実態を調査する。また、「将門塚」や「八王子城跡」など現代でも語りつがれる「心霊スポット」を検証する。
目次
はじめに
序章 場所と怪異の民俗学
第一部 心霊スポット考
第一章 心霊スポットとは何か
第二章 真相としての仮構
第三章 モノと感覚
第二部 心霊スポットの諸相
第一章 将門塚のこと―将門はどう祟るのか
第二章 八王子城跡のこと―怪異の変容
第三章 おむつ塚のこと―或いはたくさんのお菊
終章 誰がための心霊スポット
おわりに
参考文献
ISBN:9784908028854
。出版社:アーツアンドクラフツ
。判型:4-6
。ページ数:312ページ
。価格:3000円(本体)
。発行年月日:2023年06月
。発売日:2023年05月30日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBCC。