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製本屋と詩人

著:イジー・ヴォルケル
訳:大沼 有子

紙版

内容紹介

20世紀初頭のチェコを代表する革命詩人、イジー・ヴォルケル(1900-24)が、その短い生涯に遺した数多くの童話と詩から精選した、日本初の作品集。子どもや虐げられた者たちの低い視線に映し出される社会を描いた童話5篇に、故郷モラヴィア地方や性愛をうたった詩や社会的バラッド24篇、さらにカレル・タイゲと共同執筆したマニフェスト「プロレタリア芸術」を収録。この稀有な詩人の姿が、ついにあきらかになる!
装画:ヨゼフ・チャペック
装幀:宗利淳一

定価=2500円+悪税

目次

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I 物語
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製本屋と詩人
太陽をぬすんだ百万長者
煙突そうじ屋さんのはなし
郵便配達人のはなし
サーカスのジョニー

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II 詩
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踊り 
朝の歌 
悪魔がぼくの夢にあらわれて
つつましさ 
郵便ポスト 
収穫 
窓 
徴兵 
詩人よ立ち去れ! 
門口の客人 
もの 
聖地スヴァティー・コペチェック 
受難のとき 
生まれてこなかった子どもたちのバラード 
目 
夢についてのバラード 
出会い 
出発 
ボイラーマンの目のバラード 
海 
レントゲン 
死にゆく者 
病院のベッドの上に世界が落ちてくる…… 
墓碑銘 

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III 附録
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プロレタリア芸術 


参考文献

訳者あとがき

著者略歴

著:イジー・ヴォルケル
1900年、現在のチェコのプロスチェヨフに生まれ、1924年、同地に没する。享年24。
チェコの20世紀初頭を代表する詩人、作家、劇作家。
1919年、プラハのカレル大学法学部に入学、21年、チェコスロヴァキア共産党に入党。22年、左翼アヴァンギャルド芸術グループ「デヴィエトスィル」に加わるが、翌年に脱退。現在もチェコでは多くの作品が読み継がれている。
生前の詩集に、『門口の客人』(Host do domu, 1921)、『受難のとき』(Těžká hodina, 1922)がある。
訳:大沼 有子
1956年、東京に生まれる。5歳から10歳までプラハで過ごす。東京学芸大学教育学部を卒業後、1980年から2017年まで、教員として勤務。
訳書に、パベル・シュルットほか『ベルンカとやしの実じいさん』(上下、福音館、2015)がある。

ISBN:9784907986957
出版社:共和国
判型:菊判変
ページ数:188ページ
価格:2500円(本体)
発行年月日:2022年10月
発売日:2022年10月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB