出版社を探す

文庫・金匱要略

著:森 由雄

紙版

内容紹介

『金匱要略』(きんきようりゃく)は3世紀初めに書かれた『傷寒論』(しょうかんろん)に並ぶ、まさに漢方医学のバイブルといえる書物。漢方薬を用いる全ての医療者は避けて通ることはできない。
現代の医療現場や薬局、ドラッグストアなどでも『金匱要略』にもとづいた漢方薬が多数使われている。
そして遂に、大好評『文庫・傷寒論』の姉妹編として、金匱要略を文庫化!
ポケットやバッグに入れて、いつでも金匱要略を持ち歩ける!

金匱要略の学習や暗記のために、金匱要略の全ての原文の書き下し文と、熟練の編著者・森由雄による簡潔な〔注〕により構成。

〈編著者序文より〉
漢方入門の頃、大塚敬節先生の『金匱要略講話』を学習しながら、小さな手帳に金匱要略の条文を書き写すことが、私の勉強法であった。漢方初学者のために、本書を書いたのであるが、自らの手を使って書き写すことは学習により効果的であると思われる。特に、薬方のある条文を重点的に学習すると良いであろう。

目次

臓腑経絡先後病脈証第一
痙湿暍病脈証第二
百合狐惑陰陽毒病脈証并治第三
瘧病脈証并治第四
中風歷節病脈証并治第五
血痺虚労病脈証并治第六
肺痿肺癰欬嗽上気病脈證治第七
奔豚気病脈証治第八
胸痺心痛短気病脈証治第九
腹満寒疝宿食病脈証治第十
五藏風寒積聚病脈証并治第十一
痰飲欬嗽病脈証并治第十二
消渇小便利淋病脈証并治第十三
水氣病脈証并治第十四
黄疸病脈証并治第十五
驚悸吐衄下血胸満瘀血病脈証治第十六
嘔吐噦下利病脈証治第十七
瘡癰腸癰浸淫病脈証并治第十八
趺蹶手指臂腫轉筋陰狐疝蚘虫病脈証治第十九
婦人妊娠病脈証并治第二十
婦人産後病脈証治第二十一
婦人雜病脈証并治第二十二
雜療方第二十三
禽獣魚虫禁忌并治第二十四
果実菜穀禁忌并治第二十五
薬方索引
参考文献

著者略歴

著:森 由雄
1956年生まれ。1981年横浜市立大学医学部卒業。1983年横浜市立大学医学部内科学第2講座入局。1988年横浜市立大学医学部病理学第2講座研究生(〜1991年)。1991年森クリニック開業 (横浜市金沢区)。1998年東京大学大学院医学系研究科生体防御機能学講座特別研究生(〜2003年)。2000年医学博士(横浜市立大学)。2007年横浜市立大学医学部非常勤講師(〜2013年)。2016年横浜薬科大学客員教授。
主な著書に『症例から学ぶ傷寒論講義』たにぐち書店 2004年/『漢方処方のしくみと服薬指導』南山堂 2006年/『入門傷寒論』南山堂 2007年/『入門金匱要略』南山堂 2010年/『臨床医のための漢方診療ハンドブック』日経メディカル開発 2010年/『初学者のための漢方入門』源草社 2010年/『神農本草経解説』源草社 2011年/『ひと目でわかる方剤学』南山堂 2014年/『浅田宗伯・漢方内科学 橘窓書影解説』燎原 2015年/『漢方エキス剤処方ハンドブック』日経メディカル開発 2016年/『名医別録解説』源草社 2018年/『訂補薬性提要解説』源草社 2020年

ISBN:9784907892296
出版社:源草社
判型:文庫
ページ数:256ページ
定価:1400円(本体)
発行年月日:2020年09月
発売日:2020年09月02日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MB