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詩集 孔雀のパイ 改訂版

改訂版

著:ウォルター・デ・ラ・メア
絵:エドワード・アーディゾーニ
訳:間崎ルリ子

紙版

内容紹介

選び抜かれたことばが生むリズム、そして響いてくる音楽が読む人の心をとらえて離さない。デ・ラ・メアの詩に添えられたイギリスを代表する画家アーディゾーニの線描画が懐かしい空気を運んでくる、子どもの詩集の傑作。
<<ひとつひとつが意味をもち、奥行とふくらみと限りない広がりをもった実態としてのことば、その集合体である詩。美しく不思議で、ある時はおかしく、またある時はせつなく、懐かしく、またある時には少しこわい、あの美しい孔雀へのあこがれと、珍しくも美味しい、そしてどこか禁断の味のするパイへの心そそられる思いと相通ずるものがあるように思えます……間崎ルリ子 後書きに変えてより>>

目次

「馬でゆく人」「ああ、なんと!」「つかれたティム」「ミーマ」「狩人」「猛犬」「がまんできない」「べんきょうぎらい」「にわとり」「だれか」「パンとサクランボ」「カタツムリじいさん」「つまらない」「ちいさいことり」「ケキとブドウ酒」他、全82詩収録

著者略歴

著:ウォルター・デ・ラ・メア
ウォルター・デ・ラ・メア (1873~1956)1873年イギリスのケント州生まれ。詩や小説の創作分野で多彩な活躍をする。子どもの文学に情熱を注ぎ、子どもための作品が多い。主な詩集に『幼少のうた』『孔雀のパイ』(本書)『鈴と草』などがあり、エリナー・ファージョンなどに大きな影響を与えた。物語には、長編『ムルガーのはるかな旅』(岩波少年文庫)、短編集『九つの銅貨』(福音館書店)、『旧約聖書物語上・下』(岩波少年文庫)、『デ・ラ・メア物語集全3巻』(大日本図書)などがある。
絵:エドワード・アーディゾーニ
エドワード・アーディゾーニ(1900~1979)1900年ハイフォン(現在のベトナム)生まれ。5歳の時イギリスに渡り、14歳まで東海岸のイプスウィッチで暮らす。高等学校卒業後、勤めのかたわら、ウェストミンスター美術学校の夜学で学ぶ。第二次世界大戦中、従軍画家として活躍。自分の子どもに絵本を書いてあげたことがきっかけで、絵本と児童書の挿絵の仕事に専念するようになる。主な絵本にケート・グリーナウェイ賞受賞の『チムひとりぼっち』(偕成社)、挿絵にエリナー・ファージョン短編集『ムギと王さま』(岩波書店)など多数ある。
訳:間崎ルリ子
間崎ルリ子(1937~)長崎市生まれ。慶應義塾大学卒業。米国シモンズ カレッジ図書館学修士課程修了。ニューヨーク公共図書館、アメリカンスクール学校図書館勤務を経て、1968年から2015年まで神戸市で鴨の子文庫を主宰した。現在兵庫県子どもの図書館研究会会員。役所にフラックの『あひるのピンのぼうけん』、ジーン・ジオン『ほら、なにもかもおちてくる』、スティーヴンソン「ある子どもの詩の庭で」(以上小舎刊)、エッツ『もりのなか』(福音館書店)、リーヴズ「詩集ライラックの枝のクロウタドリ」(こぐま社)など多数ある。

ISBN:9784907613389
出版社:瑞雲舎
判型:B5変
ページ数:160ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2021年12月
発売日:2021年11月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DC