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一八世紀 近代の臨界

ディドロとモーツァルト

著:鷲見 洋一

紙版

内容紹介

中世にも近代にも収まらない、歴史を超えた二つの創造、モーツァルトの音楽と『百科全書』。一八世紀に交差する二つの足跡をたどり、精密な読みをとおして創造的な跳躍の秘密に迫る。

一つは、時代を突き抜ける、哀しみの透明な調べにおいて、一つは、世界と量りあう、知の巨大な集積において……どちらも因果の物語や進歩の観念、つまり歴史叙述からこぼれ落ちる次元を開いてくれる。いま・ここに徹することで現れる異次元の眺望、音楽と論理の先端で、「世界図絵」を探る。

目次

序 章 「むすぶ」ことと「ほどく」こと 
Ⅰ ディドロ読み歩き                Ⅱ モーツァルトのいる風景
第一章 不在についての考察            第一章 文学に見る18世紀
 第二章 ソフィー・ヴォラン書翰を読む       第二章 怪物的神童とパリ
 第三章 ディドロの『ラ・カルリエール夫人』を読む 第三章 喪失と自由
 第四章 ふたつの国内旅行             第四章 国王さまざま
 第五章 『ラモーの甥』の昔と今          第五章 奇人と天才の話
 第六章 『ラモーの甥』の末裔たち         終 章 「いたみ」と
                                「かなしみ」のトポス

著者略歴

著:鷲見 洋一
1941年生まれ. 専攻, 18世紀フランス文学・思想・歴史. 慶應義塾大学大学院博士課程修了. モンペリエ大学院博士課程修了. 慶應義塾大学文学部教授. 同大学アート・センター所長を経て, 現在, 慶應義塾大学名誉教授.
著書に『翻訳仏文法』上下(1985, 87), 『『百科全書』と世界図絵』(岩波書店, 2009), 編著に『モーツァルト』全4巻(共編, 岩波書店, 1991), 訳書にロバート・ダーントン『猫の大虐殺』(共訳, 岩波書店, 1986)ほかがある.

ISBN:9784906791941
出版社:ぷねうま舎
判型:4-6
ページ数:400ページ
価格:4300円(本体)
発行年月日:2018年07月
発売日:2018年07月27日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDH
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QDX
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1DDF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 4:1DDN