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養生訓問答

ほんとうの「すこやかさ」とは

著:中岡 成文

紙版

内容紹介

                           
 貝原益軒『養生訓』を多角的に読む。東方の知恵にきく、「すこやか」に生き、そして死ぬための技術とは。食、性、病、介護問題から医療制度まで、人と事例に即した、柔らかな配慮に基づく「精(くわ)しい」ケアのあり方を探す。自分と向き合い、人と向き合うために、何をしてはならないかを確かめる仮想の「養生問答」、そのテーマは……
・ 何のための節制と我慢なのか。
・ 養生のはてにある、大いなる「楽」とはいったい何か。
・ 元気の「気」とはどんなものなのか。
・ 習慣というスタイルをつくる、「小文字」のケアとは。
・ 薬と、いかに付き合うべきか。
・ 「中医」(中程度の医者)がよいというのはほんとうか。
・ 健康は、国家が管理すべきものなのか。
・ 洋の東西で、健康観・死生観・宇宙観はどう違うのか。

目次

  目 次
 プロローグ バトル・イン・養生カフェ
 春生の巻
   番外篇 死の訪い その一 贈り物としての人生
 夏長の巻
   番外篇 死の訪い その二 養生の向こう側
 秋涼の巻
   番外篇 死の訪い その三 死との低声の対話
 冬蔵の巻
 エピローグ 楽しみと「すこやかさ」と

著者略歴

著:中岡 成文
1950年生まれ. 専攻, 哲学・倫理学. 京都大学大学院文学研究科博士過程満期退学. 2014年, 大阪大学を退職後, 市民たちとともに哲学塾を起こし, 民間での哲学共同研究と, 生活者のなかに根づく思想の掘り起こしを行っている.著書:『ハーバーマス──コミュニケーション行為』現代思想の冒険者たち27(講談社, 1996), 『知のパラドックス』新・哲学講義3(編著, 岩波書店, 98), 『私と出会うための西田幾多郎』(出窓社, 99), 『臨床的理性批判』双書現代の哲学(岩波書店, 2001), 『パラドックスの扉』双書哲学塾(岩波書店, 07), 『試練と成熟──自己変容の哲学』(大阪大学出版会, 12)ほか.

ISBN:9784906791439
出版社:ぷねうま舎
判型:4-6
ページ数:209ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2015年03月
発売日:2015年03月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VFD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:MBN