ゆるゆる人生のみつけかた
金子光晴の名言から
著:鈴村 和成
著:野村 喜和夫
紙版
内容紹介
超脱力・超中国・超戦争・超貧乏・超老人を学ぶ
金子光晴~第二次大戦以前から1970年代まで、波瀾の人生を生きた大詩人。スキャンダラスな夫人との関係、中国・東南アジア、ヨーロッパへ足掛け5年に及ぶ極貧の放浪旅行、戦争に対する絶妙な態度、晩年「エロ爺さん」ともてはやされ老人になってからの活躍――。
現在の日本が直面する危機には、金子光晴のゆるい生き方が有効である。
★(金子光晴の)人生がおもしろいのだから、その人生を語る物語がおもしろくないはずがない。いや、人生を語る物語が人生よりおもしろくなってしまった。/さらに愉快なのは、そんな艱難辛苦を体験した詩人であるのに、その生涯を見わたしてみると、すこしも苦労した様子がみられないことである。/悠々と、飄々と、ゆるゆると、人生をわたっている。/そんな人――金子光晴の足跡をたどる旅行を、詩人の野村喜和夫と私(鈴村和成)は、何度かこころみている。……本文より
目次
Ⅰ名古屋・津島で学ぶ超・脱力
Ⅱ 神戸・長崎で学ぶ超中国
Ⅲ 東京で学ぶ超貧乏の極意
Ⅳ 新宿、富士山麓で学ぶ超戦争
Ⅴ 吉祥寺で学ぶ超老人の作法