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詩集 花もやい

著:岡田 哲也

紙版

内容紹介

うぶすなの宙〈そら〉と地の間で、
遠い日の少年のまじなう声を聴くような、
岡田哲也の新しい詩世界。
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わたしの声が 聴こえるか
それがわたしだと あなたにはわかるか

わたしは すぼみ
耳奥では ときじくの蝉が鳴いている
目交には ときおり飛蚊が舞っている

しかし わたしには あなたの声が聴こえる
あなたの沈黙すら ありありと見える   ──「聴こえるか」より

目次

宙うた
 わたしの青空 鯖によせて
 浮き草
 日 記 矢岳高原にて
 沈丁花のころ
 うぶげ
 糸瓜のうた
  Ⅰ 糸瓜の軽さ
  Ⅱ 糸瓜の恋
  Ⅲ 糸瓜もどき
  Ⅳ 双六糸瓜
 やぶつばき
 桃の花のころ
 コスモス
 残りの月 五月二十四日
 浜昼顔 
 ごほうび
 
地こえ
 聴こえるか
 おるすばん
 杭のたそがれ
 小春日情景
 いろりばた
 北風と椿
 雨 糸
 たらちね
  Ⅰ なもたん
  Ⅱ おまじない 
 ある日
 日 記 焼酎とカラオケと 
 鮎のうた
  Ⅰ 木の芽どき
  Ⅱ 五月晴れ
 千 鳥 
 かたすみのうた 

あとがき 

著者略歴

著:岡田 哲也
一九四七年、鹿児島県出水市生まれ。ラ・サール高校卒業。
東京大学中退。出水市在住。

詩集
『白南風』一九七八・七月堂
『海の陽山の陰』一九八〇・七月堂
『神子夜話』一九八二・砂子屋書房
『夕空はれて』一九八四・七月堂
『にっぽん子守唄』一九九五・碧楽出版
『現代詩人文庫 岡田哲也詩集』二〇〇五・砂子屋書房
『往来葉書 鬼のいる庭』(画:小林重予)二〇〇九・海鳥社
『わが山川草木』二〇〇九・書肆山田
『茜ときどき自転車』二〇一三・書肆山田
『酔えば逢いたい人ばかり 薩摩焼酎讃歌』二〇一四・南日本開発センター
エッセイ
『不知火紀行』一九八九・砂小屋書房
『詩季まんだら 上・下』一九九二・七月堂
『南九州文学ぶらり旅』一九九八・文化ジャーナル鹿児島社
『夢のつづき』二〇〇一・南日本新聞社
『続・夢のつづき』二〇〇二・南日本新聞社
『憂しと見し世ぞ』二〇一一・花乱社
物語
『川がき 春』二〇〇六・南日本新聞社<…

ISBN:9784905327776
出版社:花乱社
判型:A5変
ページ数:114ページ
価格:2000円(本体)
発行年月日:2017年08月
発売日:2017年08月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ