舞台技術の共通基礎
改訂版
公演に携わるすべての人々に 2020
編:劇場等演出空間運用基準協議会
内容紹介
舞台機構、照明、音響、映像など、これまでエキスパートが現場で伝えてきた技術や知識をまとめた1冊。公演制作の実務に関わる上での基礎的な知識、舞台機構・照明・音響・映像の機材や用法、注意点について、写真やイラストとともに解説している。舞台技術を学ぶ初心者の必読書であるだけでなく、学校のクラブや地域のアマチュア活動から、職業としての専門スタッフ、劇場・ホール等のスタッフまで、公演に関わるすべての人に知っておいてほしい内容を網羅している。
本書[改訂版2020]では、2017年に発行された『劇場等演出空間の運用および安全に関するガイドライン ver.3』より内容を抜粋し、制作現場におけるプロセス全体において留意すべき「共通注意事項」を挙げ、さらに企画、稽古、搬入・仕込み、公演、解体・搬出までの一連の公演制作過程に沿って、安全のために注意すべき事項などを併せて記した。
目次
1章 実演芸術と劇場・ホール
1-1 劇場、音楽堂の役割
1)実演芸術の創造と公演の場
2)人々と実演芸術との関わり
1-2 劇場・ホールの機能と構成
1)劇場・ホールの機能と性能
2)劇場・ホールを構成する機能諸室と部位
2章 実演芸術制作の現場
2-1 公演制作の組織と安全
1)劇場等演出空間における安全衛生管理体制
2)劇場等演出空間における職能の役割と責任
3)公演制作過程における責任と役割
2-2 公演制作過程の実際と安全の取り組み
1)安全作業のための共通注意事項
2)公演制作過程
2-3 施設の舞台技術管理
1)舞台設備の運用と維持管理
2)一般設備管理との連携
3)公演制作のための支援
4)市民利用と安全管理
5)人材育成・スキルアップ
2-4 危機管理
1. 緊急時への備え
2. 火災発生時の対応
3. 地震発生時の対応
4. けが人・急病人時の対応
5. 施設の緊急時対応フローチャート例
3章 劇場・音楽堂 その設備と運用の実際
3-1 機構
1)吊物機構
2)床機構
3)その他の舞台機構設備
4)幕類
5)操作盤・制御盤
3-2 照明
1)舞台照明負荷設備
2)調光操作室(調光室)
3)舞台照明器具
4)アクセサリー
5)光源
3-3 音響
1)スピーカー ---出力系
2)パワーアンプ(電力増幅器)---出力系
3)マイクロフォン(マイク)類 ---入力系
4)ワイヤレスマイク(ラジオマイク)---入力系
5)録音再生機器 ---入力系
6)音響調整卓 ---コントロール・伝送系
7)回線系 ---コントロール・伝送系
8)電源設備
Column 楽器と演奏形態
3-4 映像
1)表示機器
2)映像回線
3)操作機器
4)再生機器 ---素材機器系
5)ビデオカメラ ---素材機器系
3-5 連絡設備
1)音声連絡設備
2)映像連絡設備
3)その他の連絡設備
3-6 電気の安全事項
1)電気とは
2)電気の供給
3)電気事故の状態と対策
4)電気に関する法律
5)電気の知識
6)測定器
7)電気の取扱注意事項
付録
1)日本の芸能文化と劇場・ホール
2)劇場・ホール建築の歴史的変遷
3)文化芸術の振興を図るための法的基盤
4)関連基準、ガイドライン
5)関連職能団体に関する情報
6)関連資格や技能認定に関する情報
7)参考文献
索引
ISBN:9784904894507
。出版社:フリックスタジオ
。判型:B5
。ページ数:256ページ
。定価:2500円(本体)
。発行年月日:2020年03月
。発売日:2020年04月01日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AT。