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新しい韓国の文学 20

黒山

著:金 薫
訳:戸田 郁子

紙版

内容紹介

100年もの間続いた、朝鮮の天主教迫害。
その時代に生きた人々の欲望と絶望、そして希望

1800年代、天災による飢餓や疫病が蔓延していた頃、朝鮮王朝による天主教(ローマ・カトリック)信徒への迫害は凄惨を極めていた。
拷問で殺された三兄弟の生き残りで黒山(フクサン)島に流刑となった学者、無学ながら教えに惹かれる馬子、汁飯屋の寡婦、元宮女、船頭、黒島の少年、背教者……
埋もれていた史実にこだわり、膨大な資料をもとに虚構を織り交ぜながら、人間たちの切実な生の営みを描く。
韓国を代表する作家、金薫による歴史小説の真骨頂。

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目次

ソンビ
使行
馬路利
船頭
手を包んだ布
朴チャドル

六本指
白い海
鈴三つ
カニの足
監獄
それぞれの行く道
白い桔梗
アミの塩辛屋
馬夫
土の餅
トビウオ
サバ
ここで
讖言
水踰里
お兄ちゃん
黄嗣京
主教
航路
密偵
家作り
土窟
四人の女
草むらの虫の音
玆山
銀貨
潜伏
絹の文字
吐いた言葉
刑場
鶏の声

著者あとがき
参考文献
年代記
訳者あとがき

著者略歴

著:金 薫
1948年ソウル生まれ。
高麗大学政治外交学科に入学後、英文学科に転科。
大学中退後に韓国日報に入社し、数々のメディアで記者として長く活動した。
『文学紀行』(朴来富との共著)などの初期のエッセイ作品に続き1994年に発表された『櫛目文土器の思い出』から小説に軸を移し始める。
韓国で百万部を超えるヒットとなった『狐将』(新潮社、2005年)をはじめ歴史を小説の題材にすることが多く、独特の筆致と重厚な世界観で読者を魅了している。
他の代表作に短編「火葬」(2004年、李箱文学賞受賞作)、長編『南漢山城』(2007年、映画「天命の城」原作)、エッセイ集『鉛筆で書く』など。
訳:戸田 郁子
韓国仁川在住の作家、翻訳家。
1983年に韓国に留学し近代史を学ぶ。
中国ハルビンに留学後、中国朝鮮族を取材。
著書に『80年前の修学旅行』(韓国・土香)、『中国朝鮮族を生きる 旧満州の記憶』(岩波書店)、『ふだん着のソウル案内』(晶文社)など。
仁川の旧日本疎開に「仁川官洞ギャラリー」を開いた。

ISBN:9784904855928
出版社:クオン
判型:4-6変
ページ数:400ページ
価格:2700円(本体)
発行年月日:2020年02月
発売日:2020年02月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB