出版社を探す

学術コミュニケーション入門

知っているようで知らない128の疑問

原案:Rick Anderson
訳:宮入 暢子

紙版

内容紹介

学術コミュニケーションの世界では、新しい知識の創造と伝達に関わる数多くの関係者が互いに影響を及ぼしながらさまざまな役割を果たしています。長く培われた学問の伝統と、デジタル革命によってもたらされた急速な変化は渾然一体となって、複雑なエコシステムを形成しています。そこで交わされるコミュニケーションはもはや学術出版だけでなく、インターネットを通じて広く伝播し、社会におけるさまざまな課題の探求と解決に役立てられています。本書は学術コミュニケーションの全体像と新たな潮流に関する入門書として、その諸相を質問形式でわかりやすく解説します。大学学部生から大学院生、研究者はもちろん、研究支援、学術出版やアカデミックベンチャーに携わる方々にも、背景知識と最新動向を理解するためのガイドブックとして有用です。

目次

訳者まえがき・はじめに
1. 学術コミュニケーションの定義と歴史
2. 研究者と学術コミュニケーション
3. 学術コミュニケーションの市場
4. 学術出版の仕組み
5. 著作権の役割
6. 図書館の役割
7. 大学出版局の役割
8. Google Booksとハーティ・トラスト
9. STMとHSS:ニーズと実践
10. メトリクスとオルトメトリクス
11. メタデータとその重要性
12. オープンアクセスの機会と課題
13. 学術コミュニケーションにおける課題と論争
14. 学術コミュニケーションの未来

著者略歴

原案:Rick Anderson
米国ユタ大学マリオット図書館に勤務するかたわら、世界の出版社や学術情報ベンチャーが組織する学術出版協会(Society for Scholarly Publishing)や、米国の研究図書館の専門団体などの代表を歴任。大学図書館や学術出版界で数々の賞を受賞しており、学術コミュニケーションに関する専門ブログ Scholarly Kitchen にもたびたび寄稿している。
訳:宮入 暢子
学術情報コンサルタント。フリーランスとして学術コミュニケーションにおける新規ビジネス開発と戦略コンサルティングに従事。過去にはORCIDアジア・太平洋地区ディレクター、ネイチャー・パブリッシング・グループのカスタム出版ディレクターなど。ハワイ大学マノア校図書館情報学修士。

ISBN:9784904419953
出版社:アドスリー
判型:A5
ページ数:320ページ
定価:3000円(本体)
発行年月日:2022年10月
発売日:2022年10月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:UD