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霊術家の黄金時代

著:井村宏次

紙版

内容紹介

明治末から昭和初めにかけて出現し、病気治しや催眠術、健康法、霊との交流などに活躍した霊術家たちの破天荒な生涯と共に、その歴史的な意味を探る。催眠術で病気を治す清水英範、気合いで病気を治す浜口熊嶽、屈伸運動の健康法を開発した坂本屈伸、鎮魂帰神の浅野和三郎等々。西洋医学と科学に対する対立軸として、裏の医術として代替医療家的な役割を果たし、急激な近代化によって失われていった日本的なる者たち。彼らはどのような社会的・文化的背景の中で歴史に登場し、去って行ったのか。

目次

 序   〈 大宮司朗 〉
 第一章 呪術から霊術への道点  【藤田西湖・萩原心眼】
 第二章 幻の霊術家群像  【浜口熊嶽】
     ──大衆とともに歩んだ霊術家たちの素顔
 第三章 清水英範と霊術家の時代  【清水英範】
 第四章 新宗教と超能力の原景に迫る  【田中守平】
 第五章 古神道行法と霊術   【松原皎月・松本道別】
     ──霊術でソフト化された昭和の鎮魂帰神法
 第六章 大霊能者の黄金時代   【浅野和三郎】
     ──心霊科学の鬼才、浅野和三郎研究
 第七章 荒深道斉の有史以前研究への超心理的
     アプローチ     【荒深道斉】
 第八章 西坂祐瑞師の超常治療〝イメージ手術〟 【西坂 瑞】
 第九章 〝裏の医術〟としての霊術   【村田桑石】
 第十章 健康法の黄金時代  
     ──近代日本における健康法の成立  【坂本屈伸】

著者略歴

著:井村宏次
大阪・十三生まれ。立命館大学法学部、関西外国語短大英米語学科、明治東洋医学院鍼灸学科、それぞれ卒業。鍼灸・東洋医学臨床歴30余年、その間に英・米・欧人を含む精鋭の後進を育て日本式伝統鍼灸術を伝えている。「気」と「気の医学」の実際をよみうり文化センター(大阪・千里中央)などで伝えている。アート・フォトグラファー、音楽評論家(クラシック・ロック・エスニック)、アート評論家としての顔ももち、自らもアート製作を行う。著書に『新・霊術家の饗宴』(心交社)、『サイ・テクノロジー』(工作舎)、『宝石&貴石 神秘力活用マニュアル』『チベットの守護石─天珠の神秘力』『予言と超予測』(ビイング・ネット・プレス)など、訳書に『ウィーンからの魔術師 A・メスマーの生涯』(春秋社)、『聖女ヒルデガルトの生涯』(荒地出版社)、『ガーデニング風水』『聖ヒルデガルトの医学と自然学』『癒しの医療 チベット医学 考え方と治し方』『カラー・セラピー 色彩の神秘力』『スピリチュアル・レッスン』『ソースにつながる呼吸法』(以上、ビイング・ネット・プレス)など多数。

ISBN:9784904117972
出版社:ビイング・ネット・プレス
判型:4-6
定価:2250円(本体)
発売日:2014年05月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VXP