第一章 ◉ 私のホメオパシー事始め
朝一番の仕事はレメディ選び
ホメオパシーは代替療法/常に患者さんの情報が必要/心身に優しく安価な療法
私とホメオパシーとの出会い
ホメオパシーは「場の医学」か/修行と同時に患者さんの懇願で
本気にさせた三つのビギナーズラック
ホメオパシーと漢方薬/似たものが似たものを治す/その効果に本当に驚いた
【ケース1】がん組織からの出血が止まった【ケース2】肝臓からの出血が止まった【ケース3】腸閉塞が通った
スタッフもホメオパシーの力を体験
【ケース4】婦長の腹痛、嘔吐、下痢が治った
勉強会から「ホメオパシー医学会」へ
勉強会はスタートしたものの/医師の学会をつくりなさい/グラスゴーで集中受講/会員ただいま四〇〇人超
第二章 ◉ 主眼は「生命力を高める」ことにあり
それは自分で薬草を囓ったことから始まった
患者さんと”似た”レメディを/創始者サミュエル・ハーネマンの天才と独創性/「ブルービング」で薬物を検証/
レメディは”薄い”ほど効く/ハーネマンの先見性
「内」から「外」へ、「上」から「下」へ
原料には「毒」も/「病原」も/「希釈」と「振盪」で効力を高める/「振盪」は女性のほうがいい?/
希釈度と効力の関係について/アグラベーションは副作用ではない/ホメオパシーの”治療”の方向
第三章 ◉ ただ一つのレメディを選ぶために
ギリシャの高名ホメオパスに会いたい
G・ヴィソルカスというホメオパス/ヴィソルカスの”力”を知らされる/ホテルと学校の往復でも満足
ヴィソルカスの「健康観」と「病気観」
食べ物、ホメオパシー、イデア/では、人はなぜ病気になるのか
「レパートリー」と「マテリアメディカ」と
常に更新されているレパートリー/一症例に多くのレメディ
「像」を診るために
マインド、ジェネラル、ローカル/NBMとEBM/質問票で「像」をつかむ/切り口はひとつではない/
ホメオパシーには「直感」が重要/西洋医学や中国医学があってこそ
ホメオパシーは「イチロー」の医学
まず「問題」に対処する【ケース6】リンパ浮腫/患者さんの「像」に合わせる【ケース6】悪性リンパ腫
第四章 ◉ エネルギー医学、場の医学、そしてホリスティック医学へ
レメディは「生命場」に働きかける
エネルギー医学と「場の医学」/ホメオパシーのエネルギー
ホリスティック医学と「場の医学」
「中西医結合」がそのスタート/中国医学は「エントロピー排出」の医学/
「中西医結合」から「ホリスティック」へ/階層下レベルの寄せ集めではダメ/
〝治った、治らない〟にとらわれない
第五章 ◉ がん医療とホメオパシー
ホメオパシーは症状に細かく対処できる
私の考える「病を克服する家」とホメオパシー/ホメオパシーはさまざまな訴えに対処する
【ケース7】うつとホットフラッシュ【ケース8】慢性の骨髄炎の痛み【ケース9】目の中の腫瘍
【ケース10】がんへの不安とさまざまな症状【ケース11】再発の不安を除く【ケース12】顔から首への腫れ
通常医療との併用で効果を高める
術前・術後の使い方/抗がん剤との併用例【ケース13】抗がん剤の静注による血管炎から不安まで/
漢方薬も併用する【ケース14】気力の減少と骨転移の痛み
緩和ケアではQOLの向上に大きく働く
レメディは嘗めるだけでいい【ケース15】がん性悪質液に帯津三敬病院の緩和ケア/恐怖や痛みにも
終 章 ◉ ホメオパシーと「統合医学」への道
ホメオパシーの可能性と限界
各療法の違いは「いのち」の切り口/医学にはそれぞれ得意不得意がある/がんは「いのち」と裏腹/
「党合意学」とは何か/患者との関係も変わる
他力と自力の統合──あとがきにかえて