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ユングとチベット密教

こころと魂の癒し

著:ラドミラ・モアカニン
訳:定方 昭夫
訳:越智 秀一

紙版

内容紹介

西洋の知性と、
東洋の叡智が出会う。 

心の傷を癒やそうとしたユングと、
 苦悩からの救済を試みるタントラ仏教。
  この2つのシステムは、現代人と現代文明に対して
   どのような役割を果たせるのか。

目次

訳者まえがき
序文

第一章 仏教
      チベット仏教
      密教─金剛乗(ヴァジュラヤーナ)

第二章 C・G・ユング
      集合的無意識
      元型
      自己
      個性化
      錬金術
      共時性

第三章 ユング心理学とチベット仏教の方法
      たましいの治療
      苦悩からの解放
      精神の師と分析者

第四章 元型の象徴─タントラとユング
      チベットの『死者の書』
      マンダラ

第五章 タントラ仏教とユング─関連・類似点・相違点
     意識と無意識
     霊的変容
     反対物の合一
     中道と中観派
     自我と無我
     苦悩と癒し方
     神のあがない
     東洋的伝統に対するユングの見解
     危険
     倫理的問題

結論
終わりに

訳者あとがき

著者略歴

著:ラドミラ・モアカニン
ユーゴスラビアのベルグラードに生まれる。ジュネーブ、ニューヨーク、ロサンジェルスに学ぶ。言語学で学位をとり、修士号を国連と国際問題/社会奉仕の二分野でとり、博士号は心理学でとった。イタリアへの奨学金を受ける。
南カリフォルニア医学センターで心理療法家として勤務し、現在はロサンジェルスで個人開業しており、ナショナル・インテンシヴ・ジャーナル・プログラムでコンサルタントとして勤める。世界中を広く旅し、6ヵ国語を話す。この20年間、初め禅を学び、後にチベット仏教を学んでいる。
訳:定方 昭夫
1944年生まれ。上智大学大学院博士課程修了。現在、長岡大学教授。専攻はユング心理学と東洋思想・東洋医学。易学、鍼灸、気功、漢方と、実践ジャンルに広く精通する。著書に『「易」心理学入門─易・ユング・共時性』『偶然の一致はなぜ起こるのか』、訳書に『黄金の華の秘密』『シュタイナー入門』『死とのであい』など多数がある。
訳:越智 秀一
1963年生まれ。大正大学大学院博士課程修了。比較文化学研究所研究員。専攻は、治療論、治療と文化論。著書に『聖者たちのインド』(共著)がある。ユング心理学を含めた深層心理学と、東洋医学に深い関心を寄せ、文化の深さと広さの中で「癒し」の営みをとらえることを志向している。

ISBN:9784904117385
出版社:ビイング・ネット・プレス
判型:4-6
ページ数:220ページ
定価:2800円(本体)
発売日:2001年07月01日