古地図でたどる 大阪24区の履歴書
著:本渡 章
紙版
内容紹介
大阪市の24区が現在の姿になったのは平成元年(1989)、わずか30年ほど前のこと。それまでには150年にわたる長い変遷の歴史がありました。
この本では、大阪の区がどのような変化を遂げてきたのか、大阪の古地図のスペシャリストである著者が、豊富な古地図資料を手がかりにたどっていきます。また、現在の24区がいつどのようにして今のような姿になったのか、1区ずつ丁寧に紹介します。大きな歴史の流れを知り、小さな物語を拾い集めることで、大阪市と24の区についての解像度が高まることでしょう。
2020年、大阪市を廃止し4つの特別区を設置することの是非を問う2度目の住民投票が行われました。結果は否決されたものの、人口減による大都市制度の見直しそのものは引き続き大阪にとっての大きな課題です。そうしたトピックについて考えるためには、まずは私たちや家族、あるいは友人知人が暮らす区についてよく知ることが必要です。本書では、各区を象徴するスポットの写真とともに街歩きに最適な各区の地図も掲載。楽しく歩きながら大阪についてより深く知ることのできる一冊です。
目次
■エリア1 上町台地とその東西
上町台地センターライン|中央区(旧東区・旧南区)/天王寺区
上町台地イースト|東成区/生野区/鶴見区/城東区
上町台地ウェスト|西区/浪速区/西成区
■エリア2 転換期を担ったフロンティア
ベイエリア・アイランズ|此花区/港区/大正区
ノースアイランズ|北区(北区・大淀区)/福島区
淀川リバーサイド|東淀川区/淀川区/西淀川区
サンライズロード|旭区/都島区
■エリア3 「大」住吉文化圏とそのマージナル
「大」住吉文化圏|住吉区/住之江区/東住吉区
マージナル・エリア|阿倍野区/平野区