ドイツの庇護権と難民問題
著:安齋 耀太
紙版
内容紹介
2015 年の難民危機に際してメルケル首相が表明したシリア難民の受け入れ。
その背景には「庇護権」という憲法上の権利があった。
「政治的に迫害された者は、庇護権を享受する」―ドイツ憲法のこの短い条文は、大量の難民をうみだしたナチスドイツの迫害政策に対する反省から生まれ、戦後ドイツの難民に対する寛容さを体現していると語られてきた。
しかし、それだけで「庇護権」を説明することができるのだろうか。
語られてこなかったもうひとつの物語=歴史に迫る。
目次
本書における「ドイツ」について
第一章 ドイツ連邦共和国基本法の庇護権はいかに生まれたか
第二章 庇護権について
第三章 両義的な庇護権としてー基本法制定過程の再検討ー
第四章 外国人の権利へー初期連邦議会における議論の分析ー
結 章 庇護権あるいはドイツの両義性ー欧州難民と庇護権ー
あとがき
ISBN:9784903866550
。出版社:三重大学出版会
。判型:新書
。ページ数:120ページ
。価格:1100円(本体)
。発行年月日:2021年07月
。発売日:2021年07月26日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LND。