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テレビの履歴書

地デジ化とは何だったのか

著:原 真

紙版

目次

はじめに
第1章 夢の開局
 1 多様だった黎明期:機械式が先行
 2 世界初の電子式を実現:愚直に研究続けた「父」
 3 独立行政機関が要:頓挫したGHQの放送民主化
 4 米国方式を直輸入:軍事利用も見込んだ日テレ
 5 受像機は急速に普及:メーカーの競争で値下がり
 6 緊張感あふれる生放送:新しいものを追求した現場
第2章 デジタルへの道
 1 純国産技術を政府が後押し:高画質のハイビジョン
 2 米企業が衝撃の新提案:日本は標準化を逃す
 3 郵政省局長が方針転換:「BSはアナログ」の答申
   覆す
 4 政権交代で官僚が前に:NTTから働き掛け
 5 BS2チャンネルが可能に:投資の回収を望んだメー
   カー
 6 世界の潮流に遅れるな:地上放送も急いだ郵政省
 7 壁掛けテレビを実現した日本企業:韓国勢台頭で撤
   退も
 8 多様な番組表現が可能に:放送文化は衰退?
 9 スマホ向けに新サービス:高画質以外、実現されな
   いメリット
第3章 多チャンネルの台頭
 1 CS直接受信に「待った」:BS優先で郵政省
 2 多様性失い、加入世帯減へ:デジタル放送に飛びつい
   た衛星通信会社
 3 広がる自社制作:新局続々登場のBS
 4 通信会社と価格競争:厳しさ増すCATV
 5 地域密着に活路を見いだす:市民の力で番組制作
第4章 ネットと競う未来
 1 人気集める動画サイト:映像伝送の独占崩す
 2 スマートテレビが登場:ソーシャルでつながる
 3 局のネット事業は試行錯誤:有料中心のビデオ・
   オン・デマンド
 4 1週間の全番組を録画:広告放送が崩壊する恐れ
 5 良い番組を作れば負けない:ドキュメンタリーの劇場
   公開も
 6 存在意義問われるNHK:番組のネット同時配信が
   悲願
 7 超高画質の新世代テレビ:眼鏡なしの3Dも
第5章 歴史の中の地デジ化
 1 四つの革命:社会に大きな影響
 2 生き延びるための大手術:まったく違ったものに?
おわりに
参考文献
地デジ化関連年表

著者略歴

著:原 真
1962年生まれ、神奈川県出身。
85年に共同通信社に入る。岐阜、仙台、京都、ニューヨークの支社局、本社文化部、編集委員室などを経て、2014年4月から富山支局長。
テレビをはじめとするメディアと、在日外国人などの人権問題を中心に取材。

 単著に「テレビの履歴書―地デジ化とは何だったのか」「巨大メディアの逆説―娯楽も報道もつまらなくなっている理由」「テレビの実像―人気番組の舞台裏から政治的圧力まで」(以上、リベルタ出版)、「自分らしい住まいを建築家とつくる」(コモンズ)、編著に「ニッポンに生きる―在日外国人は今」(現代人文社)、「家族新聞」(幻冬社)がある。

ISBN:9784903724362
出版社:リベルタ出版
判型:4-6
ページ数:172ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2013年03月
発売日:2013年03月14日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KNTC