内容紹介

日本ウレタン建材工業会（NUK）では，1991年にウレタン塗膜防水施工マニュアルを発刊し，改訂を重ねながらウレタン塗膜防水施工の教科書として活用されてまいりました。近年のウレタン塗膜防水材料の出荷量実績は，2012年52,249t，2022年58,174tと，この10年で5,925t増加しています。これは2021年の57,992tを超えて過去最高の数値となりました。施工面積に換算すると20,776千㎡で，（一社）日本防水材料協会（JWMA）の統計ではシェア33％と5団体の中で継続して首位となっています。
　この度，2018年発刊のウレタン塗膜防水ハンドブックの改訂を行いました。防水材メーカーの集まりであるNUKの特長を前面に出し，ウレタン塗膜防水の変遷，先を見据えた防水仕様，防水材料特性詳細，防水材料の取り扱いなどはそのままに最新の情報に更新いたしました。施工の詳細に関しては引き続き（一社）全国防水工事業協会にご協力を頂き，同協会発刊の「防水施工法（八訂版）第７章ウレタンゴム系防水」を引用し，MEMOを更新させて頂きました。
　NUKは，これからも環境に配慮したより良い材料の開発と提供，より高い防水層への信頼を形成していく必要があります。そのためにも本ハンドブックを活用して頂くと同時に，私共も期待に応えられるよう日々努力していく所存です。