食人の形而上学
ポスト構造主義的人類学への道
著:エドゥアルド・ヴィヴェイロス・デ・カストロ
訳:檜垣 立哉
訳:山崎 吾郎
内容紹介
『アンチ・オイディプス』から『アンチ・ナルシス』へ。
ブラジルから出現した、マイナー科学としての人類学。
レヴィ=ストロース × ドゥルーズ+ガタリ × ヴィヴェイロス・デ・カストロ。
アマゾンの視点からみれば、動物もまた視点であり、死者もまた視点である。
それゆえ、アンチ・ナルシスは、拒絶する――
人間と自己の視点を固定し、他者の中に別の自己の姿をみるナルシス的な試みを――。
なされるべきは、小さな差異のナルシシズムではなく、多様体を増殖させるアンチ・ナルシシズムである。
動物が、死者が、人間をみているとき、動物が、死者が、人間であるのだ。
目次
第Ⅰ部 アンチ・ナルシス
第1章 事象への驚くべき回帰
第2章 パースペクティヴ主義
第3章 多自然主義
第4章 野生の思考のイマージュ
第Ⅱ部 人類学的視点から読む『資本主義と分裂症』
第5章 奇妙な相互交差
第6章 多様体の反‐社会学
第7章 すべては生産である ―― 強度的出自
第Ⅲ部 悪魔的縁組
第8章 捕食の形而上学
第9章 横断するシャーマニズム
第10章 生産がすべてではない ―― 生成
第11章 システムの強度的条件
第Ⅳ部 食人的なコギト
第12章 概念のなかの敵
第13章 構造主義の生成
文献一覧
訳者あとがき ┃ 山崎吾郎
『アンチ・オイディプス』から『アンチ・ナルシス』へ ――『食人の形而上学』解説 ┃ 檜垣立哉
索 引
ISBN:9784903127231
。出版社:洛北出版
。判型:4-6
。ページ数:384ページ
。定価:2800円(本体)
。発行年月日:2015年10月
。発売日:2015年10月26日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBCC。