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対話で学ぶ 江戸東京・横浜の地形

著:松田 磐余

紙版

内容紹介

“ブラタモリ”や『アースダイバー』から近刊本まで、《素人地形談義》の誤りを具体的に指摘しつつ、自然地理学・地形学の営みを平易に語る待望の本が、ついに登場した、といえます。東京と神奈川の地形が一目で分る、カラー口絵画像「デジタル地形段彩陰影図5頁と解説付き。最新の地質学地形情報が、楽しく理解できます。

目次

カラー口絵「東京都側と神奈川県側の地形の差異」
「武蔵野台地の地形」「下末吉台地、相模野台地、丘陵地」

第1章都心部の地形 日本橋台地・江戸前島・日比谷入江 1 銀座の尾根・新橋の谷
 2 日比谷入江の変遷
 3 中世以降の変化
第2章山の手台地を開析する谷の地形と地盤
1 NHK番組「ブラタモリ」の間違い
 2 下末吉海進と縄文海進の混同(『アースダイバー』の誤り)
 3 山の手台地を開析する河川
 4 どこまでが海(入江)だったか ―目黒川
 5 どこまでが海(入江)だったか ―渋谷川・古川
 6 どこまでが海(入江)だったか ―神田川
 7 どこまでが海(入江)だったか ―藍染川(石神井川)
     コラム 別本慶長江戸図
第3章 横浜港周辺部の地形
1 横浜市中心部の地形発達史
 2 埋没谷底と埋没波食台
 3 台地と低地が存在する理由
第4章横浜市金沢低地の地形
1 名勝「金沢八景」の誕生
 2 金沢低地の沖積層
 3 金沢低地の地形発達史
     コラム 横濱村竝近傍圖
第5章山の手台地東北部(赤羽付近)の地形
1 成因の異なる地形
 2 現地に行ってみる
第6章多摩川低地の形成
1 多摩川低地の地形と堆積物
 2 多摩川低地の地形発達史
第7章東京23区と周辺の地形発達史
1 台地と低地
 2 山の手台地と下町低地の形成
 3 東京低地の地盤
 4 東京低地の形成
 5 最終間氷期以降の海面高度の変化と地形発達史
     コラム 隆起地域の地形・地質の模式図
第8章東京・横浜の地形を理解するための基礎
1 関東地方の地形
 2 沖積低地の地形
 3 氷河性海面変動と地形
    4 氷河性海面変動による地形の変化

あとがき
おもな参考文献
索引


著者略歴

著:松田 磐余
1939年、東京都品川生まれ。東京都立大学大学院修了、同大学理学部教授、関東学院大学教授を経て、現在関東学院大学名誉教授。理学博士。

ISBN:9784902695212
出版社:之潮
判型:A5
ページ数:247ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2013年12月
発売日:2013年12月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:RBGD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:GBCD