◎目 次
序章 芸術文化活動への助成
1.芸術文化活動と社会
2.アーツカウンシル制度を読み解く意義
第1章 芸術文化助成とは戦略的投資である
第1節 芸術文化助成の考え方
1.「投資」としての芸術文化助成
2.「投資」への意識づけ
第2節 アーツカウンシル・イングランドの10年戦略
1.10年戦略発表の意味
2.10年戦略を読み解く
3.『カルチャー・ホワイト・ペーパー』と10年戦略
4.コーポレートプラン
5.新10年戦略『レッツ・クリエイト!:2020 – 2030』
第2章 芸術文化助成を担う政府と機関
第1節 英国政府と文化政策
1.英国政治の多層構造
2.予算からみた文化政策
3.アーツカウンシルの展開
第2節 アーツカウンシル・イングランドの組織構造
1.エリア
2.組織
第3節 アーツカウンシル・イングランドと政府の関係
1.芸術文化助成と政治
2.「アームズ・レングスの原則」の実際
3.政府とのコミュニケーション
第3章 芸術文化助成の構造
第1節 アーツカウンシル・イングランドの助成制度
1.アーツカウンシル・イングランドの資金
2.3つの助成制度と 1つの音楽教育関連の助成制度
第2節 運営助成
1.旧運営助成からの変更点
2.被助成団体の特徴
3.BIG 10
4.セクター・サポート・オーガニゼーション(SSO)
第3節 アーツカウンシル・国営宝くじ・
プロジェクト・グラント(事業助成)
1.事業助成の枠組
2.事業助成による緊急対応
第4節 アーツカウンシル・国営宝くじ・
ディベロップメント・ファンド(戦略的事業助成)
1.戦略的事業助成のテーマと内容
2.旧戦略的事業助成(ストラテジック・ファンド)のテーマと内容
【コラム】COVID-19への緊急対応策
第5節 ミュージック・エデュケーション・ハブ
1.教育への助成制度
2.ミュージック・エデュケーション・ハブの運用例
【コラム】調査研究とデータ収集
第4章 芸術文化助成の現場~審査、モニタリング、評価
第1節 審査について
1.運営助成
2.事業助成
3.戦略的事業助成
【コラム】グランティウム
第2節 モニタリングについて
1.ファンディング・アグリーメントとモニタリング・スケジュール
2.『モニタリング項目』から読み解く戦略目標の実現手法
3.モニタリングのプロセス
第3節 評価について
1.自己評価と芸術性の評価
2.芸術文化助成の評価のあり方
第5章 芸術文化助成の最前線ではたらく
第1節 芸術文化助成を担う人材
1.人材起用の考え方
【コラム】被助成団体の多様性の確保
2.リレーションシップ・マネージャーの仕事
第2節 芸術文化助成を担う人材像と専門性の確保
1.ジョブ・ディスクリプションにみる人材の専門性
2.ジョブ・シェアリングの状況
3.芸術文化助成を担う人材像
【コラム】芸術文化振興を担う人材のキャリア・パス
第6章 芸術文化助成を受ける選択、受けない選択
第1節 芸術文化助成と組織運営
第2節 ロイヤル・オペラ・ハウス ―大規模な歌劇場運営―
1.ロイヤル・オペラ・ハウスの運営体制
2.ロイヤル・オペラ・ハウスの公演制作と公的助成への意識
3.芸術文化助成と組織の関係性
第3節 グラインドボーン音楽祭 ―民間の音楽祭運営―
1.グラインドボーン音楽祭の運営体制
2.芸術文化助成を受けないという選択
3.ブランド価値の活用 212
第4節 芸術文化助成をめぐる組織運営のあり方
第7章 戦略的投資としての芸術文化助成
第1節 アーツカウンシル・イングランドのあり方を通して展望する
アーツカウンシルの姿
1. 次の10年に向けて
2. 助成する側と助成を受ける側の関係性
第2節 芸術文化助成の未来
1.芸術文化助成を担う機関
2.芸術文化助成とは何か
3.戦略的投資としての芸術文化助成の実現に向けて
第3節 アーツカウンシル制度にみる芸術文化振興のあり方
1.アーツカウンシルとは芸術文化創造のインキュベーターである
2.いま、なぜアーツカウンシルの意義を問いかけるのか
参考文献
あとがき
索引