出版社を探す

心理療法が宗教になるとき――セラピーとスピリチュアリティをめぐる社会学

初版

著:小池 靖

紙版

内容紹介

グローバル化・インターネット化する時代における、現代人の精神状況はどうなってゆくのか? 心理学は現代の「宗教」なのか? こころを癒す営みはなぜスピリチュアルな様相を帯びる時があるのか? 心理学的・心理療法的な技法・態度・文化によって、現代社会はどう変わってきたのか? 社会に浸透している心理学的発想について、個々の現象を多角的に考察し、「セラピー文化」「心理主義」と呼ばれる社会の一側面として検証する。

目次

はじめに

【序論】
  1章 セラピー文化とは何か

【第I部 セラピーと公共圏をめぐって】
  2章 セラピー集団の宗教化?
  3章 セラピー文化における被害の語り

【第II部 メディアで語られるセラピー的言説】
  4章 テレビメディアの中のスピリチュアリティ
  5章 現代の自己啓発作家

【第III部 グローバル化とセラピー文化】
  6章 セルフ・スピリチュアリティ再考:グローバリゼーションをめぐって
  7章 「習慣」はスピリチュアルなのか?
  8章 心理宗教テクニックの実相

【結論】
  9章 新自由主義とセラピー、そしてスピリチュアリティ

参照文献

あとがき

索引

著者略歴

著:小池 靖
1970年生まれ。国際基督教大学(ICU)から東京大学大学院に学ぶ。博士(社会学)。立教大学社会学部教授。専門は宗教社会学、心理主義論。
主著に『セラピー文化の社会学:ネットワークビジネス・自己啓発・トラウマ』勁草書房(2007年)

ISBN:9784901988391
出版社:立教大学出版会
判型:A5
ページ数:170ページ
定価:2800円(本体)
発行年月日:2023年03月
発売日:2023年03月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JHB