出版社を探す

山本巌の漢方 症例&144処方臨床解説―適応病態・適応疾患

著:山方 勇次
原案:福冨 稔明

紙版

内容紹介

●『漢方123処方臨床解説―師・山本巌の訓え』の増補改訂版。発刊以来7年間に読者から寄せられた要望を基に、山本巌漢方を実践する上で重要な幾つかの方剤解説を追加し、さらに実際の処方運用を例示すべく症例集を冒頭収録した。

●山本巌は西洋医学の病態把握を固定軸に漢方医学の病態把握を取り入れて亜分類し、生薬の薬能と処方の適応病態・適応疾患の確認・検証作業を臨床の場でひたすら繰り返した。

●「山本巌漢方」は、「5分・15分テスト」と称される漢方薬の試飲を基礎に臨床実践の中で構築されて来たのである。その「5分・15分テスト」とは、患者に適合すると思われる漢方エキス剤を5g程度、時には単味の生薬を診察時に服用してもらい、5分後、15分後に患者自身が自覚症状の改善度を判定するというものであるが、驚くことにその効果判定では、患者の自覚症状の改善度が70%程度ならその方剤を処方、40%程度ならば不合格とし、例えば駆瘀血剤を合方するなど、さらに工夫を加えて投薬処方を決定されたという。

●本書は「山本巌漢方」の繁用144処方について構成生薬の薬能、実臨床で役立つ適応病態・適応疾患を明確にし、効果的な処方運用を解説する。

●「山本巌漢方」を実践する増補改訂者・山方勇次による本書収録の症例集はまさに圧巻、「漢方がこれほどまでに効くとは思わなかった」といわしめる内容。読者と共有できるよう治療前後の診断画像を収載し実際の処方運用を解説する。

●本書により方剤の意味と適応病態・適応疾患を正しく理解すれば、漢方治療のスキルは面白いほど向上する。

著者略歴

著:山方 勇次
【学歴・職歴】
1974年 長崎大学医学部卒業
1974年 九州大学産婦人科研修
1977年 新古賀病院(福岡県久留米市)内科
1986年 丸山病院(福岡県小郡市)内科
1990年 山方内科医院開業、現在に至る
【学 位】
1987年 福岡大学医博乙第78号「尿細管性急性腎不全の形態的変化」
【漢方歴・職歴】
2008~2015年 故・福冨稔明先生(福岡県小郡市)に師事し山本巌医学を研鑽
2022年~ 山本巌流第三医学研究会会長
【資格・所属学会】
日本東洋医学会認定医
日本内科学会
日本消化器内視鏡学会
日本糖尿病学会
原案:福冨 稔明
1941年 福岡県小郡市に生まれる
1967年 鳥取大学医学部卒業
1968年 久留米大学精神神経科入局
1974年 宇和島精神病院,水俣保養院,城山病院等勤務
1981年 福岡医師漢方研究会所属,牟田光一郎先生に師事
1984年 北里研究所附属東洋医学総合研究所,兵庫県立東洋医学研究所にて研修
1985年 和漢堂福冨医院開設
1986年 山本巌先生に師事
2004年 久留米大学大学院非常勤講師(伝統医学)
2007年 久留米大学医学部非常勤講師(漢方入門)
2015年 9月17日逝去
本書以外の著書に『山本巌の臨床漢方』上下巻(共著)がある.

ISBN:9784901767415
出版社:メディカルユーコン
判型:A5
ページ数:524ページ
定価:5000円(本体)
発行年月日:2023年06月
発売日:2023年06月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MX