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悩んだ時こそ、「原理」に戻る
「ひび割れさん」とは、人間関係に何らかのトラブルを抱え、心にひび割れを生じてしまった人のことです。
現代社会は、ひび割れが生じるきっかけに溢れています。 ガラスのコップにいきなり熱いお湯を注ぐと「パキン」とひびが入ります。それと同じような状況が、私たちの生活にも随所に潜んでいるのです。
本書はそんな危険を回避し、たとえ心がひび割れてしまったとしても、すぐに修復し、本来の自分を取り戻す方法をテーマに書いています。その方法は、とてもシンプルです。
悩んだときにこそ、自然の秩序と原理に従って、日々の暮らしに適用することです。
自然を観察することで発見された原理にこそ、人間本来の生き方のコツが隠されています。
特に人間関係に悩み、「あの人との関係を修復したい」と考えて悩んでいる人には、ぜひこの本を手に取って、自然の原理に従った修復方法を身につけてほしいのです。そして自分らしく、もっとラクに生きてほしいと願い、この本を書きました。

まえがき

第１章　すべては見えない世界でつながっている　
　　　　全一統体の原理
　　　　・いつも人の顔色をうかがってしまう
　　　　・「全一統体の原理」とは？
　　　　・「すべては一つ」とは、どういうことか？
　　　　・潜在意識と集合意識
　　　　・量子力学と「全一統体の原理」
　　　　・自分の考え方を変えると、周囲の態度が変わる
　　　　・娘を問題児にしてしまった犯人は、自分だった
　　　　・「心配」からは、よい人間関係は作れない
　　　　・人間の原点は「愛」か「恐れ」しかない
　　　　・いつも使う道具に、愛情を持ってみる
　　　　・ふだんからお金を大切にしていると、豊かさが返ってくる

第２章　「でも大丈夫！」と声に出そう　
　　　　発顕還元の原理
　　　　・発顕還元の原理を知ると心が軽くなる
　　　　・エネルギー保存の法則と発顕還元の原理
　　　　・出すものの質が変われば、入ってくるものの質も変わる
　　　　・大切なのは、心持ちを明るく保つこと
　　　　・自分がラクになる考え方を選ぶ
　　　　・お金を大切にすると、お金からも大切にされる
　　　　・深く学びたいなら、学ぶためのスペースを空ける
　　　　・辛いことが大きいほど、そのあとに大きな幸せがやってくる
　　　　・トラブルが連鎖しないように、自分のところで終わらせる
　　　　・心と身体はつながっている。不調は身体からのメッセージ
　　　　・相手が自分に向けてくれた気持ちには感謝する
　　　　・神社でのお礼参りが次のご縁をつないでいく

第３章　気づいたことは、すぐに行動に移す
　　　　全個皆完の原理
　　　　・「ひび割れ」はあなた自身が作り出していた
　　　　・陰陽思想と、全個皆完の原理
　　　　・辛いことは、美しさに気が付くサイン
　　　　・状況を甘んじて受け入れる必要はない
　　　　・無意識に抱いている恐れを手放そう
　　　　・いまを肯定する先に、本当の夢や希望がある
　　　　・直感を鍛える
　　　　・気づいたことは、すぐに行動に移す
　　　　・自然に目が覚めたら、すぐに起きてみる
　　　　・人に対して「～してくれない」と思ってしまう
　　　　・自分のことを心から好きだと思えない
　　　　・人は、何かを持っているから愛されるのではない
　　　　・感じている感情の奥にある「一時的感情」に気がついてあげる
　　　　・心の奥にある本当の感情を認識して、思い癖を整える
　　　　・本当の感情に気づいてあげられると、自由になれる
　　　　・「～べき」が口癖になっていませんか？
　　　　・人とうまくやろうとする必要はない　自分が心地よく思えることを優先する

第４章　労働ではなく、喜んで働く
　　　　存在の原理
　　　　・「これでよい」から、「どう在るべきか」へ
　　　　・したくない仕事も、喜んで受け入れる
　　　　・自分を整えておけば、自分にとってプラスになる仕事がやってくる
　　　　・労働ではなく、喜んで働く。「喜働」でいよう
　　　　・覚悟を持って取り組んでいると自然と仕事が広がっていく
　　　　・必要なものは入ってくる。わざわざ探し求めなくていい
　　　　・自分を整えることで、つながっている世界の質が変わっていく
　　　　・正当な報酬を求めることは、欲張りなことではない
　　　　・お金の対価は「感謝」

第５章　相手の話を最後まで聴く
　　　　対立の原理
　　　　・「対立」とは「白か黒か」ではなく「白も黒も」
　　　　・「対立の原理」で、バランスが取れているかがわかる
　　　　・対立を乗り越えると発展につながる
　　　　・縦の関係よりも、横の関係を重視する
　　　　・仕事での対立
　　　　・劣等感が感情の負の連鎖を生む
　　　　・感謝することで、全てが上向いていく
　　　　・夫婦でも家族でも、価値観は違って当たり前
　　　　・子どものしつけも、愛か恐れかで大きく変わる

第６章　一日一回、同じ時間に同じことをする
　　　　易不易の原理
　　　　・変えてはいけないもの、変えるべきもの
　　　　・易不易は、変化する
　　　　・一日一回、同じ時間に同じことを繰り返す
　　　　・習慣化することで、易が不易になる

第７章　自分を整えると自然と調和する
　　　　物境不離の原理
　　　　・自分の生まれ育った土地のものをいただく
　　　　・「整える」ことの美しさ
　　　　・物と場の関係で、物の質が変わる
　　　　・不調和は、さらなる不調和を呼び寄せる
　　　　・天職に出合うには、喜びが不可欠
　　　　・いま、就いている仕事を天職だと思えないとき
　　　　・辛いと感じることが、あなたの運命を切り拓く
　　　　・明朗でいれば、すべてうまくいく

あとがき

著：塩川 哲郎
1960年、鹿児島県生まれ。株式会社Coach喜働の代表取締役。一般社団法人倫理研究所法人局・法人スーパーバイザー。
コンサルティング会社でトップコンサルタントとして活躍したのち、31歳で独立。
1995年に鹿児島県倫理法人会に入会。鹿児島県会長を経て、2008年より倫理法人会の母体組織である、一般社団法人倫理研究所の法人局、法人スーパーバイザーに就任。
「人はなぜ幸せになれないのか？」を人生のテーマに掲げ、「人間関係の法則」について体験を含め、全国各地で講演活動を行う。辿り着いたのは、人間の原点は、「愛」と「恐れ」というたった２つの感情であるということ。そして、「その感情と、どう向かい合うか」とは、すなわち「自分の心とうまく付き合う技術」そのものであるという真理だった。ひび割れた人間関係に悩むすべての人に向けて、倫理の教えに基づく「幸せに生きるためのヒント」を届ける活動を行っている。