序 章 考古学の「知の発見」と博物館 5
第1章 新世紀の博物館像は
1 博物館史を簡単に紹介 12
2 学芸員の理想は 14
3 「はやぶさ」に学ぶ 16
4 国と地方の思いの違いと理想形 18
5 「回想法」の流行とその実情 21
6 「回想法」に続く「博物館浴」の提唱 23
7 戦争博物館・戦跡めぐりと展示の本質 25
8 フィールドへ出かける意義 28
9 名古屋ボストン美術館「ショック」 30
〈コラムⅠ〉間違えられる「学芸員」 33
第2章 さまざまな博物館を楽しむ
1 「くすり学習館」から日本史を語る 36
2 高麗美術館で広開土王碑拓本をみる 39
3 エコミュージアムとは何か
–彦根藩の大名・足軽・町人屋敷– 42
4 おすすめ博物館エリア 45
5 博物館とともに親しむ遺跡 49
6 「番組」小学校での文化財の保存 52
7 学校収蔵資料の利用と評価 55
8 歴史教科書は指針になるか 58
第3章 「水」がテーマの博物館活動
1 「民具資料を科学する」 62
2 伝統的技術の保存と継承の難しさ 64
3 木造船帆布を復元する 67
4 琵琶湖の「エリ」を記録する 70
5 「水」をテーマに地域をながめる 73
6 フィールドでみた水環境の保全と利用 76
7 八重山諸島の水環境を展示する 79
第4章 琵琶湖博物館の裏側
1 博物館の目標・使命と日々の課題 84
2 博物館へのアクセスと玄関の秘密 86
3 博物館導入部の不思議 89
4 琵琶湖からみた博物館の建築 92
5 歴史展示室の不思議 95
6 環境展示の裏側 97
7 水族展示と光の関係 100
8 ビワコオオナマズ水槽と大きな生き物 103
9 資料搬入口とトラックヤードの課題 106
10 収蔵庫扉のうんちく 109
11 収蔵庫の廊下利用と将来の増設 111
12 博物館の危機管理は 113
13 不当要求への対応 115
14 広報活動を少しだけ広報 117
〈コラムⅡ〉学芸員募集の条件 119
第5章 博学連携・地域連携とは
1 かつて学んだ倉敷考古館と大原美術館 122
2 大和ミュージアムと「てつのくじら館」 125
3 「地域連携」と新しい「ボランティア」 128
4 「回想法」と「博福連携」の先 130
5 地域で生きぬく伊吹山文化資料館 132
6 博物館の学校利用の実態 136
7 学校ワークショップのために 139
〈コラムⅢ〉無人島での博物館実習 142
第6章 国際化と国際交流の試み
1 海外の博物館事情を学ぶ 146
2 博物館の多言語化対応に向けた手順 148
3 多言語化へのいくつかの経験 150
4 文化財の英語解説の提案と実態 152
5 フランスとの共同企画開催 155
〈コラムⅣ〉 学芸員課程科目の変遷 157
第7章 ヨーロッパの博物館事情をながめる
1 中東の博物館に学ぶ 160
2 世界の三つの博物館とその歴史的背景 163
3 おすすめの博物館 166
4 「ルーブル美術館の秘密」 169
5 訪ねておきたいヨーロッパの美術館 172
〈コラムⅤ〉 英語のできない学芸員 175
第8章 中国の博物館とフィールドに学ぶ
1 博物館による海外調査と成果公表 178
2 太湖の博物館に学ぶ 182
3 洞庭湖の博物館に学ぶ 193
4 近世大名の洞庭湖へのあこがれ 201
5 中国のおすすめ博物館 206
6 水環境民俗調査法の開発と国際連携研究 209
7 国際連携展示に向けた日中共同講演会 211
第9章 地域博物館はどこへ向かうのか
1 次の博物館を考える 214
2 新しい博物館像の基礎資料 216
終 章 「知の成長」に向けて 221
引用・参考文献 226