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阪神・淡路大震災を巡る損害保険金訴訟

著:岡田豊基

紙版

内容紹介

阪神・淡路大震災震災を契機とする損害保険金請求に関する主な判例等を1つにまとめて公刊することができた。神戸で暮らし、本震災を経験した者としての責務ではないかという思うに至った。本震災が発生して29年が経過していることから、また、本震災後、損害保険の約款規定が改正されていることもあり、本震災を契機とする損害保険金の請求に関する判例等の研究は、現行約款の解釈に直接的に有益とはいえないかもしれないが、歴史的資料として歴史的な意味を持ちうるのではないかと愚考し、執筆するに至った。

目次

第1章 はじめに
第1節 阪神・淡路大震災の被災状況  
第2節 本震災において発生した損害保険に関する問題  
第3節 地震免責条項  
   1.規定  
   2.地震免責条項の有効性  
   3.地震免責条項の解釈…  

第2章 阪神・淡路大震災における主な損害保険金訴訟の一覧・概要及び基本姿勢
第1節 判例等の一覧・概要  
第2節 本書を作成するにあたっての基本姿勢  

第3章 判例等の個別検討
【1】神戸地判平成9年6月17日  
【2】大阪地判平成9年12月16日  
【3】神戸地判平成10年2月24日  
【4】神戸地判平成10年4月14日  
【5】神戸地判平成10年4月15日  
【6】神戸地判平成10年4月27日  
【7】神戸地判平成10年6月26日  
大阪高判平成11年11月10日  
【8】神戸地裁尼崎支判平成10年8月10日  
大阪高判平成11年3月26日  
【9】神戸地裁尼崎支判平成10年8月10日
大阪高判平成11年6月2日  
【10】大阪地判平成11年4月26日  
【11】神戸地判平成11年4月28日  
【12】神戸地判平成11年4月28日  
大阪高判平成12年2月10日  
【13】東京地判平成11年6月22日  
【14】神戸地判平成12年4月25日  
大阪高判平成13年10月31日 
最判平成15年12月9日
【15】大阪高判平成13年11月21日
【16】神戸地判平成12年4月26日
大阪高判平成13年12月20日
【17】神戸地判平成13年12月21日
【18】神戸地判平成14年1月29日
【19】神戸地判平成14年3月26日
【20】神戸地判平成14年9月3日

第4章 総合的な検討
第1節 はじめに
第2節 保険・共済の種類及び主な争点
1.保険・共済の種類
2.主な争点
第3節 地震免責条項を含む約款・規約の有効性・拘束力
1.約款・規約の免責条項
2.地震免責条項の有効性
3.地震免責条項の拘束力
第4節 地震免責条項の解釈
1.約款・規約に共通の解釈
2.免責の主張立証責任
3.免責の範囲(割合的責任論)

第5章 おわりにかえて
注   
付録 

著者略歴

著:岡田豊基
【著者紹介】岡田豊基(おかだ とよき)
1977年 大阪市立大学法学部卒業
1984年 神戸大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学
鹿児島大学法文学部助教授
1987年 神戸学院大学法学部助教授
1993年 神戸学院大学法学部教授
2009年 博士(法学)(神戸大学)
2010年 神戸学院大学学長(~2016年)

【主要著書】
『請求権代位の法理―保険代位論序説―』(神戸学院大学法学研究叢書15)
(日本評論社・2007年)
『現代保険法〔第2版〕』(中央経済社・2017年)
『現代商法総則・商行為法』(中央経済社・2018年)
『現代保険法・海商法』(中央経済社・2020年)
『保険業法(2022年版)』(共著・損害保険事業総合研究所・2022年)

ISBN:9784899852315
出版社:エピック/神戸学院大学出版会
判型:A5
ページ数:240ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2024年01月
発売日:2024年01月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LNCB