出版書誌データベース

中国近現代詩研究に先鞭を付け、画期的な業績を残した著者の学術論文をはじめ、随筆・講演等をも含め、主著「清末民初を中心とした　中国近代史の研究」に未収録の全作品を集成した貴重な書。

発刊によせて ………………………………………………………………　斯文会理事長　石川忠久
倉田貞美著作集の発刊を祝す ………………………………………… 　香川大学元学長　近藤浩二

　 【学 術 編】

中国現代詩の研究
　　序
第一編　 醞釀 期 （光緒二十年頃　　民国四年）と嘗試期 （民国五年　　 「五四運動」）
　　第一章　醞釀 期
　　第二章　嘗 試 期 （五四時代前期）
第二編　浪 漫 期 （「五四運動」 　　 「五卅事変」）
　　第一章　浪漫前期
　　第二章　五四時代後期
第三編　極 盛 期 （「五卅事変」 　　民国十九年）
　　第一章　革命詩派新格律詩派象徴詩派の分立
　　第二章　革 命 詩
　　第三章　新格律詩
　　第四章　象 徴 詩
　　結　　語

中国現代文学雑考
　はじめに
臧克家の詩について
象徴詩人戴望舒論
東北 （満洲） の詩人穆木天
六高時代の郭沫若先生
日本留学時代の田漢と新劇
一九三五年ごろの留日中国文壇

論　　文

南社文学と 「詩界革命」
呉虞の詩について
清末民初の詩壇に及ぼした定の影響
「飲冰室詩話」 について
晩清の詩人袁昶について
民初における前清遺老の詩
未発表論文
現代詩の醸期としての清末民初詩壇の一考察
清末民初の詩と宋明末の列士遺民
唐代文学 （中国文学史概説 <下>）

　 【随 筆 編】

疚 心 集
第一篇　日中友好
第二篇　教と学
第三篇　告辞寄語
第四篇　回顧追慕
その他
倉田貞美年譜
編年著作・講演目録
　
　　 【倉田貞美博士の思い出】

倉田貞美先生の学恩 …………………………………………… 　東京教育大学名誉教授 平岡敏夫
倉田貞美先生と張香山、 郭沫若たちとの往来、 併せて先生の卒業論文
　「中国現代詩の研究」 の先駆性、 意義についていくつか　……　埼玉大学名誉教授 小谷一郎
倉田貞美先生の思い出 ………………………………………………　香川大学名誉教授　佐藤恒雄
倉田貞美先生 「色紙」 顛末など ……………………………… 　広島県立大学名誉教授　石川　一
一期一会の御縁をいただいて …………………………… 元香川県高等学校長会副会長　和田　浩

倉田定宣氏を偲んで ………………………………………… 　全国漢文教育学会評議員　田山泰三