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清朝の毛詩研究

著:野間 文史

紙版

内容紹介

二千年以上の長きにわたり中国のみならず、日本を含む東アジア各国に強い影響力を与え続けた儒教思想。その儒教思想の中で重要視された経書、『四書五経』の一つで、古代の宮廷や各地の民間の歌謡を集めたもので、孔子が三百五篇に整理した『詩経』。
現在の『詩経』は漢の毛公が解釈を加えて編纂したものが現代まで伝わっているため、『毛詩』とも呼ばれる。本書は清の時代に行われた馬瑞辰の毛詩研究『毛詩傳箋通釋』の訓読訳注を中心にした書である。その後に胡承珙『毛詩後箋』の「序」(馬瑞辰・陳奐)と胡培翬による「福建臺灣道兼學政加按察使銜胡君別傳」、さらに續けて陳奐『詩毛氏傳疏』の「自序」と「條例十凡」を附した。清朝考証学における『毛詩』研究の特色を窺うことのできる書。

著者略歴

著:野間 文史
略歴
1948年愛媛県生まれ
広島大学名誉教授
元二松學舎大学特別招聴教授

著書『五経正義の研究』『春秋学一公羊伝と穀梁伝』『十三経注疏の研究』『春秋左氏伝一その構成と基軸』『五経正義研究論孜一義
疏學から五経正義へ』『五経入門』『春秋集箋』(共に研文出版)、『春秋左傳正義譯注注全六冊』(明徳出版社)、『馬王堆出土文献訳注叢書 春秋事語』(東方書店)、『儀禮索引』『周禮索引』(共に中国書店)、『孝経一唐・玄宗御注の本文訳附孔安国伝一』『周易正義訓讃』『論語注疏訓讃』『五経正義(附二禮疏・二傳疏)引書索引』『三禮注疏訓讃(抄)』『清朝初期の尚書研究 顧炎武『日知録』と閻若璩『尚書古文疏證』』(共に明徳出版社)
ほか

ISBN:9784896193237
出版社:明徳出版社
判型:B5
ページ数:286ページ
定価:7000円(本体)
発行年月日:2023年09月
発売日:2023年09月22日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDHC