トヨタ ランドクルーザー40系―BJ型、20系とともに
著:難波 毅
内容紹介
1951年にBJ型トヨタジープからスタートしたランドクルーザーは、1955年に民生用としてボディスタイルの一新と、乗り心地の向上に主眼を置いて開発された20系へと進化する。20系は「万能実用車」として広く輸出され、トヨタ初期の海外輸出の先兵となり、世界からその信頼性が評価されるようになっていった。その走行性能と快適性のさらなる改善を図って登場する40系は、従来型を基本としながらも、トランスミッションやトランンスファーなどのシャシー関係を大きく改良するなどして、1960年8月に発売された。40系は、ランドクルーザー初のディーゼルエンジンの導入や、ロングホイールベースのバンやピックアップを設定するなどして多様なユーザーの選択肢を増やし、高い信頼性とともに、世界中で活躍する「ワークホース」として不動の地位を占めたのである。
目次
巻頭口絵
FJ21KB(1960年)/FJ25(オーストラリア)(1958年)/
FJ24JA(1959年)/FJ40(1968年)/FJ28V(1960年)/
FJ28VA(1960年)/FJ40LV(1964年)/FJ40V(1970年)/
BJ41V(1981年)/BJ43(1977年)/BJ44V(1981年)/
FJ45LP-B(1967年)/FJ45RV(1982年)/
国内・海外のカタログ
ランドクルーザー開発責任者のバトンを受け取って 森津圭太
ランドクルーザーにとっての40系とは 小鑓貞嘉
型式の読み方
第1章 BJ 型、20系、40系 新型モデルの紹介
トヨタBJ 型4輪駆動トラック
トヨタランドクルーザー20系
トヨタランドクルーザーについて
トヨタランドクルーザーのStyle Planについて
トヨタランドクルーザーのシャシーについて
トヨタランドクルーザーのボディならびにフレームについて
トヨタランドクルーザーのエンジンについて
トヨタランドクルーザーの電気機能部品について
イグナイタについて
トヨタランドクルーザー40系
新トヨタランドクルーザー FJ40(L)
海外の雑誌広告に登場する40系
第2章 BJ 型トヨタジープから40系―進化と歴史背景―
トヨタ自動車工業の誕生
自動車産業への進出
全輪駆動車技術の基礎
戦後の混乱から抜け出しトヨタ発展の礎石を作る
4 輪駆動トラックの開発
「トヨタ・ジープ」の誕生
20系
開発体制の確立/民生用として再出発/輸出の主役に/
ランドクルーザー増産へ/ステーションワゴンの源流
40系
世界市場を目指して/ランドクルーザーと特装/
マイカー時代到来の足音/
続くランドクルーザーの好調な輸出/
クロカン 4 駆ブーム
世界に広がるランドクルーザーの輸出
中南米地域/ブラジル/中近東/アジア/アフリカ/
カナダ/アメリカ/オーストラリア
第3章 40系の改良の変遷史―3代にわたる進化の軌跡―
BJ型ランドクルーザー
1951年8月/1954年6月
20系
1955年11月/1956年8月/1956年11月/1957年11月/
1958年8月/1960年7月
40系
1960年8月/1962年11月/1963年7月/1964年/1965年/
1967年2月/1967年7月/1969年3月/1970年5月/1971年3月/
1972年4月/1972年9月/1973年9月/1974年2月/1974年8月/
1975年1月/1975年9月/1976年6月/1976年8月/1979年2月/
1979年4月/1980年8月/1981年10月/1982年10月
主な部品の変遷年表
BJ/20/40 系 販売台数
BJ/20/40 系 生産年表
参考文献
あとがき
ISBN:9784895228046
。出版社:三樹書房
。判型:B5
。ページ数:304ページ
。定価:5000円(本体)
。発行年月日:2023年11月
。発売日:2023年11月28日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KN。