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西洋を魅了した「和モダン」の世界―明治・大正・昭和に生まれた輸出工芸品 金子皓彦コレクション

新装版

著:金子 皓彦

紙版

内容紹介

近代の輸出美術工芸品に宿る美の世界―寄木細工、芝山細工、漆器など日本の職人の繊細なデザインを生かした工芸品は、近代に多く輸出され、欧米人に愛された。今日、“和モダン”と称される美術工芸品のみならず、様々な「モノ」の魅力と歴史を写真とともに解説する。

目次

金子皓彦先生と骨董市での愉快な時間
THE ALFFE 坂崎幸之助

工芸品に魅せられて
日本輸出工芸研究会会長 金子皓彦

寄木細工と木象嵌
対談 : 鈴木康弘(箱根町立郷土資料館館長)

明治の輸出陶磁器
対談 : 花井久穂(茨城県近代美術館美術課主任学芸員)

輸出漆器としての駿河と会津の漆工芸
対談 : 小林公治(東京文化財研究所広領域研究室長)

麦わら細工と貝細工
対談 : 藤塚悦司(大田区立郷土博物館学芸員)

横浜芝山漆器(芝山細工)
対談 : 宮崎輝生(芝山師、横浜マイスター)

横浜観光物産
対談 : 石崎康子(横浜開港資料館主任調査研究員)

骨董市主催者に学ぶ骨董の面白さとコレクションの育て方
竹日忠芳(骨董商、株式会社骨董市代表取締役)

特別鼎談 コレクターの楽しさと使命
丘みつ子(女優・陶芸家)
末吉敏道(コレクター)
金子皓彦(日本輸出工芸研究会会長)

学兄・金子皓彦著『西洋を魅了した「和モダン」の世界』の出版を祝って
茨城大学名誉教授・土浦市立博物館館長 茂木雅博

あとがき

著者略歴

著:金子 皓彦
1941年神奈川県生まれ。1964年國學院大学文学部史学科卒業。卒業後、國學院大学考古学資料室学芸員として勤務し、1985年に東京女学館短期大学(2002年に4年制大学となる)に移り、考古学と博物館学を教授する。そのかたわら、寄木細工、木象嵌、芝山細工、陶磁器、麦わら細工、貝細工などの工芸品や民具の調査と収集に努め、20万点にもおよぶ資料をコレクションしている。また、日本輸出工芸研究会会長として、展示会開催・講演・執筆活動を行なっているほか、NHK「美の壺」や「ラジオ深夜便」に出演するなど、近代日本の工芸史に関しての幅広い発信活動は、国内外で高い評価を得ている。現在、日本輸出工芸研究会、寄木細工研究会、江戸麦わら細工研究会の会長ほか、大和市文化財審議会会長、座間市文化財保護委員会会長、座間市市史編纂委員会会長、座間市郷土資料館整備事業検討委員会会長、御殿場市深沢城跡保存および活用懇話会会長等を務める。

ISBN:9784895227544
出版社:三樹書房
判型:A5
ページ数:224ページ
定価:3000円(本体)
発行年月日:2021年09月
発売日:2021年09月03日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WF