ブックレット〈アジアを学ぼう〉別巻
或る中世写本の旅路 別巻23
イブン・ハルドゥーン『イバルの書』の伝播
著:荒井 悠太
紙版
内容紹介
各国に残る数多の『イバルの書』写本。その来歴を「モノ」としてつぶさに追い、「思想」の伝播の実際に迫る。
目次
はじめに
イブン・ハルドゥーン研究と本書の目的
一 イブン・ハルドゥーンと『イバルの書』
1 イブン・ハルドゥーンとその時代
2 『イバルの書』とその思想
二 写本の足跡を辿る
1 写本とは?――近代以前における知の媒体
2 写本系統と伝播の足跡
3 図書館と『イバルの書』所蔵傾向
三 『イバルの書』写本の足跡
1 同時代人のまなざし――一五世紀
2 伝播と受容――オスマン朝
3 筆写から印刷へ――近代エジプト
終わりに――イブン・ハルドゥーンの近現代
注・参考文献
関連年表
あとがき