新版 社会言語学図集
日本語・英語・中国語・韓国語解説
他編:真田 信治
他編:朝日 祥之
他編:簡 月真
内容紹介
社会言語学の各領域におけるトピックを集成し、それぞれの裏付けとなったデータを図表の形にして掲げ、日本語と英語・中国語・韓国語で簡潔な解説を加えた。近年、大学等での授業科目として「社会言語学」が取り上げられることが多くなった。本図集は、そのための教材として新たに編修したものである。日本語をもとにして、英語、中国語(繁体字)、韓国語による要約も掲げているので、対照しつつ外国語学習としても活用できよう。
目次
■社会言語学の潮流
社会言語学の領域
1 社会言語学の研究分野
社会言語学の展開
2 研究の時代的推移
3 研究領域(日米韓の比較)
■言語変種
地域的変種
4 方言区画
5 方言イメージによる区画
6 標準語形の分布率
属性とことば
7 階層差と言語変種
8 階層差と言語使用態度
9 敬語運用の階層差
10 年齢差と地域差
11 年齢差と性差
12 学校用語
13 若者語
手話
14 手話の特徴
15 手話の方言
■言語行動
コード変換
16 敬語形式選択の属性差
17 方言形から標準語形への変換
18 場面と言語変異
19 ドメインと使用言語
コミュニケーション
20 あいづち
21 接客行動のレジスター
22 依頼表現の日米比較
対人関係の調整
23 ポライトネス
24 文末形式の選択
■言語生活
言語活動の領域
25 言語生活の具体的場所
26 言語活動の量
スピーチコミュニティ
27 社会的ネットワーク
28 意見を交換する相手
29 社会的コミュニティと変異
ことばと文化
30 生活と語彙
31 親族呼称の日米比較
32 「男らしさ」「女らしさ」
33 男性の名前・女性の名前
34 「-子」の付く芸名
■言語接触
外来語
35 外来語の流入時期
36 外来語に関する意識
37 地名の交替 —アイヌ語から日本語へ —
接触言語
38 小笠原混合言語の成立
39 在日コリアン
40 宜蘭クレオール
41 サハリン日本語
方言接触
42 ウチナーヤマトゥグチ
43 変化のプロセス(利賀川)
44 変化のプロセス(十津川)
45 中間型方言体系の分布
46 ネオ方言形の発生
47 大阪若年層のアクセント
48 過剰般化
49 疑似標準語
■言語変化
共通語化と新方言
50 共通語化40年の変化
51 方言はいつ消滅するか
52 新方言の発生
53 共通語化と東京新方言化
54 方言の改新
ことばのゆれ
55 ガ行子音の交替
56 可能動詞の動態
57 語形のバラエティ
58 新語の知識
59 スラングの普及
移住とことば
60 北海道における世代差
61 方言受容と態度
62 ニュータウンでの言語使用
■言語意識
ことばへの態度
63 日本人の「国語力観」
64 フォリナートークへの態度
65 外国人の話す日本語
66 方言が恥かしい
ことばのイメージ
67 標準語の認識
68 標準語との心理的距離
69 役割語
アイデンティティ
70 ハワイの日系人
71 方言とアイデンティティ
■言語習得
言語形成期
72 「言語形成期」の根拠
73 バイリンガリズムの形成
第一言語
74 育児語の文の長さ
75 語彙の発達
76 理解語彙量の累増過程
第二言語
77 第二言語習得の拡散モデル
78 中間言語のバリエーション
79 中間言語行動
■言語計画
席次計画
80 各国内の言語数
81 世界の英語の輪
82 論文の言語
実体計画
83 言語サービス
84 やさしい日本語
85 外来語言い換え提案
86 病院のことば
87 敬語の指針
習得計画
88 言語管理のプロセス
89 海外日本人子女の就学状況
90 日本語学習者の推移
術語対照