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人身損害賠償法の理論と実際

法体系と補償・保険の実務

他編:伊藤 文夫
他編:浦川 道太郎
他編:尾上 和宣

紙版

内容紹介

本書は、自動車事故や医療事故など様々な分野において人身損害が生じた場合の賠償や補償の問題を、法的責任とその賠償だけでなく、保険や補償のシステムをも含めて被害者救済のための体系としてこれらを包括的に捉え、責任・保険・補償を統合する一冊の体系書としてまとめたもので、類書にはない人身損害賠償・補償の体系化の出発点を画する書といえる。≪伊藤文夫先生古稀記念出版≫

目次

第1部 総論:人身損害賠償・補償の体系
第1編 人身損害とその認定                        
 第1章 人身損害論の体系〔窪田 充見〕  
 第2章 損害認定・算定手続きの実際─自動車による人身事故を中心に─〔松居 英二〕
 第3章 各論(概要と問題点の指摘)
  第1節 積極損害〔神田 温子〕
  第2節 消極損害①:休業損害〔植草 桂子〕
  第3節 消極損害②:後遺障害による逸失利益〔住田 守道〕
  第4節 消極損害③:死亡による逸失利益〔益井 公司〕
  第5節 慰謝料〔髙木 宏行〕
  第6節 間接損害〔古笛 恵子〕
  第7節 外国人の損害〔尾上 和宣〕
 第4章 損害の減額
  第1節 総  論〔藤村 和夫〕
  第2節 損益相殺〔小賀野 晶一〕
  第3節 過失相殺〔長谷川 貞之〕
 第5章 人身損害と医学評価
  第1節 人身損害賠償と医学のかかわり〔高野 真人
  第2節 人身損害賠償と法医学〔山内 春夫〕
  第3節 各論①:PTSD〔黒木 宣夫〕
  第4節 各論②:高次脳機能障害〔吉本 智信〕
  第5節 各論③:低髄液圧症候群〔吉本 智信〕
第2編 人身損害の賠償と補償
 第1章 人身損害の法的賠償の体系〔山口 斉昭〕
 第2章 人身損害の保険による賠償・補償の体系〔大塚 英明〕
 第3章 重複補償との調整〔山川 一陽〕
 第4章 人身損害と社会保障・公的保険〔山野 嘉朗〕
 第5章 一時金賠償と定期金賠償〔浦川 道太郎〕
第2部 各論:各種の人身損害賠償・補償法
第1編 交通事故における人身損害賠償・補償
 第1章 自動車事故における責任〔清水 恵介〕
 第2章 自動車事故における人身損害賠償・補償の仕組みと問題点
  第1節 自動車事故における保険の概要〔福田 弥夫〕
  第2節 自賠責保険の仕組みと問題点〔丸山 一朗〕
  第3節 政府保障事業の仕組みと問題点〔浅岡 千香子〕
  第4節 任意自動車保険の現状と問題点〔佐野 誠〕
  第5節 人身傷害保険の法的諸問題〔肥塚 肇雄〕
 第3章 自動車以外の交通事故〔岸 郁子〕
第2編 医療事故における人身損害賠償と無過失補償
 第1章 医療事故における損害賠償
  第1節 医療事故における損害賠償の概要〔山口 斉昭〕
  第2節 医療事故における責任〔近江 幸治〕
 第2章 医療事故における無過失補償
  第1節 医療事故における無過失補償の議論の現状〔手嶋 豊〕
  第2節 医薬品副作用被害救済制度〔山口 斉昭〕
  第3節 産科医療補償制度〔峯川 浩子〕
  第4節 治験・臨床研究に関する補償の現状と問題〔船橋 亜希子〕
第3編 その他の特殊人身損害賠償・保険
 第1章 介護事故賠償と保険〔矢田 尚子〕
 第2章 製造物責任と保険〔高橋 めぐみ〕
 第3章 学校事故の責任と保険〔堀切 忠和〕
 第4章 スポーツ事故の責任と保険〔佐藤 大介〕
 第5章 公  害〔東海 裕之〕
 第6章 原子力災害〔松嶋 隆弘〕

著者略歴

他編:浦川 道太郎
【浦川道太郎】
早稲田大学名誉教授
他編:尾上 和宣
【尾上和宣】
損害保険料率算出機構

ISBN:9784892932908
出版社:保険毎日新聞社
判型:A5
ページ数:632ページ
定価:6000円(本体)
発行年月日:2018年01月
発売日:2018年01月31日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LNB